1895(明治28)年1月15日

●全国漁業者の聯合成らんとす


出漁者の風儀を矯正し 漁利を増進するの目的を以て全国にある朝鮮海出稼漁業者を打て一丸となし 以て大に国利民福を増進せんとするの議は数年前より全国当業者間に起り居りしが(中略)愈々本年二月中旬を以て全国大会を馬関若しくは静岡に開き 以て諸般の協議をなすこととなれりと 我国の漁業之より大に見るべきものあらん 今其大会へ提出すべき条項なりと言ふを聞くに 左の如し 因みにいふ 本条項は吸収漁業会協議の結果なりと

一 聯合組合は先の業務を執行すること 
二 共同運送船を造ること
三 蕃殖方法を設くること
四 申合貯金法を設くること
五 共同製造場を設くること
六 遭難船者救助法を設くること
七 遭難遺族救助法を設くること
八 朝鮮海の漁場を拡張し並に出漁者を指導すること
九 朝鮮海漁業統計を調査報告すること
十 聯合組合は左の海外漁に対し政府の保護を仰ぐこと
  (一) 漁業監督船を置くこと
  (二) 漁業の調査 漁業の試験をなすこと
  (三) 漁業改良奨励の補助を仰ぐ事
  (四) 天気予報
  (五) 医院を設ける事
  (六) 遭難者及溺死者救助法を設くる事