海南新聞
1894(明治27)年
11月14日
老馬新聞

1895(明治27)年11月14日

●東学党に対する井上伯の決心 

 目下朝鮮に於ける東学党は頑固浅陋(がんこせんろう)実に憐れむべきの一団結にして 同国発達の大障害物たるは論なし 故に向後 同国の政治文物を改良し其独立不羈の途を啓かんと欲せば 勢 速やかに該党を根絶せざるべか(ら)ず 然るに該党の現状は恰も 飯上の蝿に異ならず 鎮撫使至るときは忽ち之に服従し 軍勢至れば則ち散じて片影だも留めず 一たび軍隊の去るを見れば復直ちに蜂起すと云ふが如き有様なるを以て 到底非常手段を施すに非ざれば此等蝿類を排除せしむる能はざるべしと 井上公使渡韓以来専ら意を此点に注ぎ 此程終に韓廷に対して草を分けて東学党を捕縛し 其頭領分は悉く誅殺すべしと迄申し込みし由 果して然るや否や