8年8月3日 日曜日
海南新聞
老馬新聞

明治27年06月02日
●東学党暴動彙聞

南道飛電
(表にす)
 
旧四月
十四日辰刻 
全州監司発
只今 霊光府伯の報ずる所によれば一昨日十二日 彼徒(かのと)万余名城内に闖入し居民を劫散す 鎮定の策なし 恐怖に堪へず
仝(=同)
十五日
招討使初
軍糧軍搬の方法 予め講ぜずんばあるべからず 依て益山府伯鄭元成をして此任に当たらしめんことを請ふ 又曰く 彼徒霊光に闖入せしと云ふ
仝日
錦山県監発
賊情を探偵するに殆んど三千の多きに至る 又懐徳県に於て銃一、槍十六、弾丸七十三、弓一張を掠奪せられしに付 属吏に明治取返しの法を謀る

十六日
運糧官鄭元成発
至急軍糧米輸送せずんばあるべからず 漢陽、慶済の内いづれか一隻 今日群山に向つて回漕せよ 返電を俟つ 
仝日
招討使発
江華の海軍何日到着するや 軍刀拾柄と上等の雷鑵送付せよ 斥候元世禄行衛(ゆくえ)判明し召還せり 李斗黄、李学承をして二隊の兵を率ゐ 金溝、泰仁、井邑、高敞、興徳の地方に向はしむ

十七日
全州監司発
彼徒の動静を探偵するに 一は霊光に留在し 一は咸平に赴かしめ将に開戦せしめんとす 今暁取敢へず二隊の兵を送る 又曰く 招討使京軍二隊の兵を率ゐて先刻彼徒の屯所に赴けり
仝日
招討使発
彼徒 半ば霊光に留り 半ば咸平務安地方に向ふ 昨日二隊の兵を送り 今晩再び二隊の兵を送りて後援せしむ

十七日
全州監司発
東徒 入つて霊光を犯し 城中に拠る 則ち招討使は急に兵を率ゐて霊光に向ふ
 仝
十八日
全州監司発
 転運使 火輪船に乗じ 税穀を載せて下往する処へ東徒来りて捉へ去る 依て之を取り返す為め 早速属吏を急派せり