海南新聞韓国関係記事
作成日2009年2月4日 水曜日
1909(明治42)年5月30日付海南新聞

魚島たより
▲越智郡魚島村の漁場吉田磯に於ける本年の漁業は例年になき大漁にして 先般三万七千尾の漁獲後 毎日の如く大漁あり 去る廿四日以降の漁況を聞くに 廿四日は一万二千尾、廿五日は五千尾、二十六日は一千六百尾 此の売買沿う亜bは大小平均一尾三十銭内外なり
▲魚島は別項に記する如く古来稀に見る大漁にて大人気なり 海岸には石油発動装置の汽船二隻昼夜離れず 入り来る漁舟の鯛 鰆は大口に買ひ占め 尾道、又は鞆、福山各地に輸送しつつあり 尚ほ仝地の海面には広大なる生簀を構へ 三四千尾の鯛魚は絶えず要意し居れり
▲有永長次郎の幸運 元村長にして現今同地郵便局長なる有永長次郎氏は 職務の傍ら同地の漁業 即ち吉田磯のために最も苦心経営せし人にして 今日尚ほ漁業組合理事を務め 其漁業の発展に対し最も貢献する処多く吉田磯の如きも村有を以て五ヵ年間幾許の約束にて当り受け 本年が終年度なりしに 幸ひにも別項の如く大漁にして五ヶ年間「カガシ」を納め尚余りたりと已往四ヵ年の収入は全く純益となれりと
▲道家水産局長、一行を載せたる第一第三愛媛丸は 去る廿五日広島県水上汽船保安丸と相前後して吉田磯の鯛網を見たる後 燧灘漁場の視察を済ませ 一応当港に入港せしも上陸せず保安丸は尾道へ 愛媛丸は四阪島に向け出帆せしは午後四時半頃なり
▲当地の麦は昨今刈り取りに着手すべかりしも 漁業中に其の手伝い等のため猶予しつつあるも三四日のうちに是非刈取りにかかる筈
▲当地に産出する「バラス」と称する一種の土石は爆鉱料に最も適当せるより住友鉱業所へ売り込みの約束せしもの 毎月五百円づつあり されば当地の産物は海陸共に豊かなり(二十七日発)