海南新聞韓国関係記事
2009年1月29日 木曜日
1919(明治42)年4月11日付海南新聞

●英人の韓国観
英国経済家プールク氏は政府の命を受けて数ヶ月間韓国を視察したる後ち左の意見を公にせり

▲日韓関係と英埃(筆者注:英国とアイルランド)関係 

日韓の関係を以て英埃関係の如く想ふは誤れり 英国の対埃計画は埃人をして行政官吏たらしめ英国官吏の数を減ぜんとせるもにして出費は吝まずして外国貿易に利便を与へ 外国資金の流入を期し 与ふ限り速かに自治制を布かんとせるなり

然るに日本は其要求に適応せざる底の多数の日本官吏を韓国に漲らしめ 日本自身にても目下試験中に属する政治方針を実行す 即ち日本は官吏と人民とともに夥多なるより 是れが捌き口を作る為韓国に輸入せり

▲日韓経済関係

経済関係に於ては 元来日本は韓国の為め補助材料を交付するに吝なりしが 今となりては韓国の為め重荷を負ひたるの観あるは 関税統計を一覧せば明白なり 若し日本政府 鉄道官吏用の諸材料の輸入を取り除けば 貿易均勢は日本の利に帰せん 蓋し余りに少なく輸出に就いては殆ど云ふべきなし 要之(これをようするは)日本目下の政策は 韓国の税法を改め之れによりては外債を募り 公的事業を開始し各種の工場を起し以て財源を作らんとするにあるが如し

▲吾人は監視せん

吾人英国人は日本国が果たして能く他国民を統治し新領域を開拓し得るや監視せんと欲す 伊藤公の手腕は信頼sるに足るべきや論を竢(また)ざるも秩序の回復は日一日も速かならん事を望む

▲終りに臨んで勧告す

統監府に英国文官を雇入れ灌水工事を行はしむる事 並びに他外国国民の鉱山事業に一層の利便を与ふることを切望せざるを得ず 之れ蓋し日本が韓国に対しておくまで吸血政策を遂行するか 然らざるかを見るに足る云々