首切り通告を撤回させました

1998年4月23日

 

 
●「あなたは来年の構想に入っていない」

今治市(愛媛県)のA高校、小規模の私立高校です。
昨年(1997年)の11月12日、Y先生は校長室で、8月に就任したばかりのW校長から次のように通告されました。
「あなたは僕の構想に入っていない。」、「来年度の継続しての勤務は保留である。」

Y先生は時間講師の先生なのかな、と思う人もいるでしょうが違います。Y先生の同校での勤務年数は23年、三年生の学級担任も兼務する学年主任、家庭・食物担当のベテラン教諭です。

通告の席では、校長から、「構想に入っていない」理由として、担当教科を選り好みしている、上司を批判する、さわやかさがない、上席教員としての自覚がない、仕事が遅い……これまでいわれたこともないようなことが挙げられました。Y先生には納得のできないことばかりでした。

Y先生はしばらくしてもう一度校長室を訪れて校長の考えを確かめました。ところが、今度は、来年度のことは「保留」ではない、三月末の解雇は決定的だと言うのです。不安で一杯のY先生でしたが、2学期末の仕事に忙殺されそのまま冬休みに入りました。
Y先生は加盟している愛媛私連教連(愛媛私学教職員連合組合)と相談を重ねました。

年が明けて三学期の始業早々の1月9日、Y先生は校長にきっぱり伝えました。
「退職の意思はありません。」「私は引き続きここで仕事をするつもりです。」
そして、退職させる理由を文書で示してほしいと要求しました。
事務長は「退職理由を文書で示すと懲戒解雇になるよ」と攻めてきます。N理事は「依願退職にしないと700万円(エー!安スギジャナイ)の退職金もパーになるよ」となだめます。そうして退職願の提出を執拗に強要してきます。ついには、理事長から
「2月27日に解雇通告を行う。3月2日の卒業式まで勤務してその後は年休をとりなさい」
と「最後通告」をしてきました。Y先生、絶体絶命です。

 
●私連教連に一任

ここにいたってY先生は、解雇通告を撤回させる交渉を愛媛私連教連に一任しました。
愛媛私連教連の柳瀬委員長と藤本書記長は、さっそくA高校を訪ね理事長と校長に面会。Y先生が愛媛私連教連の組合員であることを通告し、団体交渉を申し入れました。 
団交を目前にした1月27日、藤本書記長はA高校PTA会長を訪ね、今回の件の経緯を説明し理解を求めました。

 
●全国組織の支援も受けて、団体交渉で解決

1月30日、校長室で同校始まって以来初めての団体交渉が開かれました。組合側の出席者は愛媛私連教連の委員長と書記長、そして全国私教連からは平野執行委員と平形委員長自らが乗りこんできました。双方のテープレコーダが回り始めて団交開始です。

愛媛私連教連側の「学園がY先生への不満としてあげた項目は、Y先生個人というより全教職員の協力体制を作り上げる上では大切なこと、反論したいこともあるがここは冷静に話し合って解決したい。」と学園を説得します。学園も結局、「職場が一丸となるようにやっていただけると言うなら、Y先生に引き続いて教壇に立っていただいて結構だと思います。」と発言して一件落着。約一時間の団体交渉でした。

Y先生は新学期に入って元気に働いておられます。

愛媛私連教連連絡先 ヤナセ委員長直通PHS 050-683-3221 職場(新田高校 089-951-0188 ヤナセ)

 

 


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