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  1999年12月30日(木曜日)
ストライキからストライクへ

 労働組合のストライキのことをあれこれ考えていた。自分の頭で考えたいときちょくちょく利用するのが英英辞典。今はインターネットでも英英辞典が引ける。

strike,
@work stoppage -- (a group's refusal to work in protest against low pay or bad work conditions)
Apitch, delivery -- (the throwing of a baseball by a pitcher to a batter)
 まず@…ふむふむ、「賃金が安すぎる、労働条件が悪すぎる」ってんで、グループで仕事を拒否することだな。

 どんなに悪条件でも、ひどい改悪があっても、黙々と仕事をしている限り経営者の思いもまま。
 かと言って、労働者が「こんなん、やっとれるかあっ(▼▼)」と啖呵を切って一人で仕事を拒否すると、これは単なる業務命令違反。懲戒処分されるのが関の山。月給取りはつらいなあ。

 しかし、これが group action となるとどうか。

 帝国憲法下の昔は、この方法も、「徒党を組んで経営者を恐喝した」とみられ、組合の活動家達は逮捕・投獄されることもまれではなかった。しかし、敗戦をきっかけに日本帝国は崩壊し、新しい日本国憲法は第28条で労働者の団結権を保障した。かくして今は、これが堂々たる交渉手段として公認されているというわけだ。

 さてAのほうは? これは野球のストライクやなあ。
 ほう、「ピッチャーがバッターにボールを投げること」をストライクと言うんかいな。

 そうか、そうか、そうか。バッターがボールを打つんは、hit よね。

 忘暮楼は、野球の「ストライク」の意味がずーっと気になっていた。審判が「ストラーーイク」とコールしているとき、「打者は今のボールを打つべきだった」といっているんやろな、と思っていた。でも、それって(今風)ちょっと回りくどい言い方だよねえ。---このあたりで忘暮楼の頭から「ストライキ」はすっかり消えてしまっている。(^。^) ---

 昨日買った英和辞典を開いてみる。すると、あるある、strike は「攻撃」なんだ。ボーリングのストライクも、サッカーのストライカーも、敵陣をズドーンと攻撃・突破するんだよね。バレーで言えば、ずばり attack だ。

 ピッチャーは、打者に対して投球(pitch)することで、打者を攻撃(strike)する。そこんとこを忘暮楼は、勘違いしていた。野球の試合でhitする方を攻撃側というんで、つい、 strike を打者の行為と思い込んでしまっていた。---わかってきたぞ。

 投手が、打者の打ちやすい場所、つまり「攻撃(ストライク)ゾーン」へ、打ちにくい球を pitch する---それが攻撃(strike)なんだ。そして、打者がその球を打てなかった場合は、審判が「攻撃成功」とコールする。これが「ストライーーーク」だったんだ。

 そして、3回攻撃が成功すると、「投手の攻撃は成功裏に完了!打者は退席しなさい!」と言う意味で「ストライク・アウト」とコールするんですね。もちろん、ボール球を投げて空振りさせるのも攻撃成功だ。

 「ストライキ」のおかげで「ストライク」が分かりました。ついでに「ストライキ」の意味も分かりましたね。これも「攻撃」でした。

 p/s 「ボール」のほうは依然としてはっきりしませんなあ。


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