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  1999年12月28日(火曜日)
父音・母音・子音

 b、b、r は子音(consonant)で、o は母音(vowel)で、これを組み合わせると boboro となる、とまあこんな話ですよね。

 忘暮楼は母子家庭だったから、「母」と「子」しかないこの専門用語はすっと理解できたのだけど、二親そろっている子どもは、なぜ「父」がいないんだろうと不思議がったかもしれない。精神分析学者は、この用語を作った学者にエディプス・コンプレックスの影を感じとっているのだろうか。

  なぜconsonantが「子」音で、vowelが「母」音なのか? coがついているから「子」、voがついているから「母」!!!…これじゃ、ケーシー高峰じゃ(爆笑)…いや、意外と、この連想が決め手だったりして…

 辞書を引くと、consonantは古フランス語経由のラテン語で co(共に)+sonare(音を出す) が原義とある。sonareは PANASNIC、SONY、sonar、sonata、sonnetなどにでてくる。

 と言うわけで、consonantは、もともと「子」とは関係がない言葉だということが分かる。

 一方、vowelの方はといえば、これも、古フランス語経由のラテン語で、vocalis(声に出す)が元の形。voice、vocabulary、vocal、などが同じ語源を持っている。これも「母」という意味は持っていない。

 要するに、consonant/vowelと、子音/母音とは、同じ現象を全く異なる着目点によって命名されたものらしい、ということになる。

 それにしてもなぜ母子家庭なのか。これは謎のままなのだが、最近ある先輩が面白いものを見せてくれた。

 昭和4(1929)年発刊の『對訳 朝鮮語新會話』(広野栄次郎・金島治三郎)という本である。この本の序文に実に興味深いことが書かれているのだが、それは後日に回して、この本のconsonant/vowel関係の用語は次のようになっている。


b(consonant)父音
o(vowel)母音
bo子音

 父母がいて子が生まれる、なるほど明解である。これなら両親そろった家庭でも受け入れられやすいであろう。

   こんなことを調べるために、「旺文社新英和中辞典」というのを買ってしまった。語源解説がついているわりにお安い辞書です。3100円+悪税の出費でした。


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