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  1999年12月11日(土曜日) 痛飲
中等教育学校(レポート)

 昨年6月に「学校教育法等の一部を改正する法律」が参議院本会議で可決・成立し同月公布された。この法律によって日本にはじめて「中等教育学校」という新しい学校が生まれることになった。

 これまでも私立学校を中心に中高一貫教育というのがあった。しかし、一貫と称してはいるが、法律的には、中学校(前期中等教育)と、高校(後期中等教育)は独立した学校という形で存在していたわけだ。

 公立学校には、中高一貫教育教育はなかった。この法律は、公立学校にも中高一貫教育教育を導入するもので、さらに、新規格の6年間一貫の「中等教育学校」も導入した。私学の中には、これまでの6年間一貫教育に加えて、あらたに「中等教育学校」を設立、あるいは移行するところも現れるだろう。

 以要言之、日本の中等教育の学校は、次の5通り存在することになった。


@中学校(前期中等教育)
A高等学校(後期中等教育)
B併設型中学校・高等学校(高校入試なし)
C中等教育学校(前期過程+後期過程)

 日本中の中学校・高等学校を全部「中等教育学校」に作りなおせ、との主張もあったが、この法律では選択的施行とかいって、まあ、今までの中学校・高等学校も置いておいて、新しい学校をプラスして行こう、という路線を選んだ。

 松山市内の私立学校をこれで分類してみる。済美が高校を作るという話がある(?)のでそれも先取りすると…

松山城南A
聖カタリナA
済美A+B(特進学校)
松山東雲C(特進学校)へ脱皮中
松山聖陵A
愛光B(特進学校)
新田A

 ということになろうか。

 文部省は新法についての一問一答の中で次のように解説している。

Q6 中高一貫校が受験エリート校化したり、受験競争の低年齢化が進まないようにどう取り組むのですか。

 中高一貫教育の選択導入の趣旨は、現行の中学校・高等学校に加えて、6年間の一貫した教育課程や学習環境の下で学ぶ機会をも選択できるようにすることにより、中等教育の多様化を一層進めようとするものです。したがって、中高一貫校が、特別な学校として、受験準備に偏した教育を行う、いわゆる「受験エリート校」になったり、受験競争の低年齢化が生じるようなことは、教育改革に逆行するものであり、あってはならないことです。(後略)

 これなどを見ると、「受験エリート校」をめざす愛媛の私立学校は、「教育改革に逆行する」することに活路を見出していることになるようだ。

 もっとも私学は本来官学ではできないことをやるところに存在意義があるわけで、そういう意味では、「受験エリート校」路線も、「公立校の補完学校」に甘んじているよりは積極的と言えるのかもしれない。


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