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  1999年12月10日(金曜日) 快晴 自転車通勤
八苦

 ご承知のように、仏教では、我々の一挙手一投足に付きまとう基本的な苦を「生・老・病・死」の四苦と観じ、さらに敷衍して八苦と押さえている。

はっく[1]【八苦】〔仏教で〕人間が生きて行く上のさまざまの苦しみ。四苦に次の四つを加えたもの。

愛別離〔=愛する人との生別〕・
怨憎会(オンゾウエ)〔=会いたくない人に会うこと〕・
求不得(グフトク)〔=ほしい物が得られないこと〕・
五陰盛(ゴオンジヨウ)〔=心身の働きが盛んで、調和が取れないこと〕。

三省堂 『新明解国語辞典 第五版』
 名門幼稚園受験戦争がらみで報道されている幼児殺害事件の容疑者の自白が伝えられているが、怨憎会苦、求不得苦、五陰盛苦そのものである。

 この事件に現代の問題性を見るむきもあるが、お釈迦さまの昔から変わらぬ人間世界の苦が続いているだけのことである点も見落としてはなるまい。


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