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  1999年12月05日(日曜日)
アジアの平和  一つの夢

 朝日新聞(12/4)によると、マレーシアのマハティール首相がアジア独自の安全保障機構の創設を提案しているという。

 驚いたのは、マハティール首相がこの構想実現のために

「第2次世界大戦の歴史は忘れよう」
と呼びかけたことだ。

 マレーシアは、日本がオランダの油田を奪取するために、アメリカ、イギリス、オランダに宣戦布告した場所である。1941年12月8日日本軍が奇襲攻撃したコタバルは現在のマレーシアだ。日本軍の奇襲はマレーシアの人々に不幸を撒き散らした。今でもテレビに日本がでるとスイッチを切ってしまう老人がいるという。

 そのマレーシアの首相が「第二次世界大戦の歴史は忘れよう」というのである。

 マレーシア国民の中には当然反対論が根強いと思うが、マハティール首相は

「五十年前の戦争はアジアの国は忘れるようにしてゆくべきだ」
「相互に謝罪を求めていては、(安保問題などで)協力できない。欧州のように、かつての敵が一緒になるべきだ」
 と主張しているという。

 日本を、アジア諸国からこのような形で受け入れられるようにすることは、われわれのめざす目標の一つであろうと思う。日本憲法を高く掲げる日本政府が生まれればそれは難しいことではなかろう。週刊誌ははやばやと、次期総選挙での自自公勢力の大敗、民主・共産連立政府の可能性を云々し始めている。

 マハテール首相の提言も単なる理想論ではなく、一定の見とおしをもっているのであろう。


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