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  1999年12月01日(水曜日) 夜雨
チョーセンジン

 韓国へ旅行するときは、たいてい誰かから、「チョーセンジン」という言葉は、韓国人が聞くと気分を害するから韓国へいったら使ってはいけないと助言される。

 実際、日本人の多くは「チョーセンジン」という語を使うとき差別的な臭いを感じる。私も学生のころ「朝鮮人」を前にして「あなたたち朝鮮人は…」といえなかった。「朝鮮の人たち」と「の」を一文字入れて落ち着いたりしていた。

 しかし、ソウルには「朝鮮ホテル」というホテルもあるし、「朝鮮日報」という新聞もあるんだから「朝鮮」が差別語であるはずはない。朝鮮総連の人たちや「焼肉玄海」のオモニも確か自分たちのことを「チョーセンジン」いってたと思う。日本人が使うと急に差別語になるのであろうか。まあ、その昔さんざん悪い事をしているんだからしょうがないか。でも…。

 そんな疑問を持ちながらも、仲間と訪韓するときはとりあえず先輩風を吹かせて「チョーセンジン」使用禁止令をだしてきた。

 さて、忘暮楼は「在日」というメーリング・リストに入れてもらっている。どちらかというとROM(read onlyのmember)に近いのだが、ずいぶん勉強になるメーリング・リストである。

 最近の話題は「差別語」。事の発端は「北鮮・南鮮」だったが、韓国の束草(ソクチョ)という港町の日本語学校で教師をしている秋月さんという方の「チョーセンジン」についての報告にはびっくりした。

 秋月さんのまわりの韓国人は、「チョーセンジン」という日本語が、「チョソニン(朝鮮人)」という漢語を日本式に発音したものであることを知らないというのだ。「チョーセンジン」と「チョソニン」結びつかないのだそうだ。これは知らなかった。

 
 

ちなみに韓国人が聞いたら「チョーセンジン」と聞こえそうな漢字語をデタラメに作ってみると次のようなものも出来る。

  • 草生珍(cho saeng jin)
  • 弔省陣 (jo saeng jin)
   

 だから、韓国人にとっては、「朝鮮」とか「朝鮮人」という漢語が侮辱語であるのではなく、韓国併呑以来、日本人が韓国人に対して使ってきた「チョーセンジン」という発音をもつ得体の知れない言葉が侮辱語なのであった。

 朝鮮総連の人が自分たちのことを「チョーセンジン」というのは、誇りある「朝鮮人」という言葉を、たまさか日本語流に発音しているだけなのだから、差別をは関係ない、というわけだ。

(^o^)
まとめ

◎ KOREANにとって「朝鮮人(チョソニン)」は普通語である。当然、「朝鮮(チョソン)ホテル」も「朝鮮日報(チョソンニルボ)」も普通語である。
◎ 在日朝鮮人にとって「朝鮮人(チョーセンジン)」は普通語である。
◎ 日本人にとって「朝鮮の人」は普通語である。
△ 日本人にとって「朝鮮人(チョーセンジン)」はKOREANに対する侮辱の匂いがすることが多い。
● KOREANにとって「チョーセンジン」という日本語はKOREANに対する侮辱語である。

 


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