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  1999年11月11日(木曜日) 朝7度2分 欠勤
「四求(しぐ)」

 藤原先生の『続・町医者のいろはカルテ』からもう一つ。これは法話ではなく先生のお書きになったこと。

 人は生涯を通じて、潜在的に願っていることが四つあり、それを四求(しぐ)と言います。
  • 愛されたい
  • 褒められたい
  • 役に立ちたい
  • 見とめられたい
…みんな四つの願いの中で生きているのです。
 この四求なる言葉、この本ではじめて出会った。念のため諸橋「大漢和」にもあたってみたが出ていなかった。藤原先生はもと徳島大学医学部助教授、元来学者肌のかたなんだろう。開業して後も、仏教の勉強のためNHK学園の通信教育を受けてせっせとレポートを書かれたそうだ。今度お会いしたとき「四求」の出典を教えてもらおうと思う。

 この文章は、老人がいかに人の役に立ちたく思っているか、というお話の中で出てくるのだが、これも生徒理解の根本に置かなければならない認識である。忘暮楼流にいうと「人間は誰だって光りたいのだ」ということになる。

 逆にいうと、プロ教師の仕事の根本は、生徒を愛すること、褒めること、役に立つことについて自信を与えること、その子の生を丸ごと認めること、だということにもなる。難しいことだが根本は根本、これをはずしちゃうまく行かないのであろう。


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