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  1999年11月09日(火曜日) 風邪で欠勤 一日布団の中
トラホームの逆襲

 小学校のころのクスリと言えば、腹がいたい時のセイロガン。次の日、世界が黄色になる虫下し。回虫とかサナダムシとか気持ちの悪い虫の名前をよく聞いたなあ。

 そして、小学生の忘暮楼も毎日保健室に通って瞼のウラに入れてもらっていたワセリンみたいなベトーっとした薬。養護の先生が、親指と人差し指で瞼をくるっと裏返してそこへ薬を塗ってくれる。トラホームの薬である。

 トラホームは学校からほぼ駆逐されたが、トラホームの病原体の細菌は、今も健在。なんとペニスやワギナで悪さをしている。

 突然ですが、ここで問題です。その細菌の名前は次の内のどれでしょうか。

  1. ミクロジア
  2. マクロジア
  3. クラミジア
  4. クロミジア

 忘暮楼は出題者のくせに頭をひねっています。覚えにくい名前です。答えは3。ウィルスよりは大きいけど普通の再起の半分くらいの大きさだとか。

 いつも元気なW君(仮名・高校3年生)が、遅刻して登校。どうも元気がないので授業をしていた先生が声をかけたところが、「せんせ、弱っとるんよ」と告白してくれた。

 W君は、放尿のさい痛みを感じるので医者に見てもらったところ、クラミジアに感染していることが判明したのだという。

 彼は、他校の女子高校生と性的関係を持っていたのだが、彼女が2週間ほど前に30歳くらいの男性とも交渉をもったという。そこからもらったのではないかと見ている。今はその彼女も治療中だがまだ関係を持っているという。

 こんな時代なのである。生徒たちの異性との性的関係は、我々の高校生時代のそれとはまるで違っている。今では、高校生のはじめてのHも、すでに世界を相手にHしているといっていい状況である。10代20代に性感染症が急増しているらしい。

 生徒たちに教えておきたいことをまとめておこう。

  1. 男性はクラミジア感染になると、尿道炎で、放尿する際に痛みを感じるようになる。
  2. 女性は症状がでにくいが、放っておくと卵管通過障害を起こし不妊の原因となる。
  3. 感染に気づかず出産して、産道感染によって新生児に肺炎や結膜炎を発症させる。
  4. 性交のパートナーが多いと子宮頚(子宮の下半分)がんになるリスクが高くなる。
  5. コンドームなしのセックスは望まない妊娠だけでなく、性感染症の危険をともなう。

     ※しんぶん赤旗」掲載の産婦人科医・野末悦子さんのお話から


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