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  1999年9月30日(木曜日) 秋晴れ
信用できない

 中日ドラゴンズがリーグ優勝した。そしたらやっぱり大事件が起こった。(;_;)
 民家に隣接する住友金属鉱山(株)の100%出資子会社「ジェー・シー・オー」で、「臨界(核分裂連鎖反応)」事故が発生のだ。この前は天皇が死んで水を差され、今回もまたして大事件である。

 原子力関係の行政と企業には特別にたくさんうそつきが集まっているのだろうか。事故が起きるまでは企業も政府も「安全だ」「安全だ」と連呼するばかりである。

 ありもしない仮想敵国の攻撃を宣伝して日本国憲法を攻撃する政府が、現実に起きる戦争なみ危機に対して何の対処もできていないことがばれてしまったのだ。天の崩落を心配する杞の国の人が、穴ぼこに落下したようなものだ。本物の危機意識ではなかったということだろう。

 今回事故を起こしたジェイ・シー・ビーの工場は、東海村をほぼ南北に走る国道6号線沿いにある。国道6号線と平行に走る通りは、東へ順に
「かえで通り」、
「もみじ通り」、
JRの線路を挟んで
「はなみずき通り」、
「いちょう通り」、
最後が国道245線
ということになる。村民の暮らしは自然の中で豊かに営まれているとうかがえる名前である。

 ところが、これらの通りに交差する東西の道路の名前は、北から順に
「原電通り」、
「原研通り」、
「駅西・駅東大通り」を挟んで
「動燃通り」
となっている。よくこんな恐ろしい名前をつけたものだ。こんな命名法からして嘘っぽい。東海村の自然を原子力関係事業が食い物にしているといった雰囲気である。

「動燃」では1997年3月、海再処理施設のアスファルト固化処理施設で火災爆発事故が発生ばかり、放射性物質のずさんな管理が非難された。

「原電」関係の事故も1杯ある。総合エネルギー調査会原子力部会の資料から抽出しておこう。


43. 7.20 日本原子力発電(株)
東海発電所 燃料取替用スタンドパイプ、クロージャーのシール部不良。調査のため、原子炉手動停止。

44.10. 9 日本原子力発電(株)
東海発電所 燃料取替機グラブ不動。調査のため、原子炉手動停止。

57. 9.29 日本原子力発電(株)
東海発電所 燃料取替機の分解点検後の作業試験中、燃料取替機内のガス冷却装置伝熱管からの漏えいを発見。

58. 5. 3 日本原子力発電(株)
東海発電所 燃料取替中、燃料取替機燃料グラブの不具合発生。燃料グラブ交換の間、取替中チャンネル内燃料の浮揚防止のための出力抑制。

58.12.21 日本原子力発電(株)
東海発電所 燃料取替中、燃料取替機燃料グラブの不具合発生。燃料グラブ交換の間、取替中チャンネル内燃料の浮揚防止のため出力抑制。

59. 1.28 日本原子力発電(株)
東海発電所 燃料取替中、燃料交換機ループサーキットの不具合が発生したため、出力抑制。

59. 9.22 日本原子力発電(株)
東海発電所 燃料取替作業中、「荷重なし」等の警報が発信し、燃料取替機が燃料を保持したまま自動停止。点検のため原子炉手動停止。

59.12.20 日本原子力発電(株)
東海発電所 燃料取替中、燃料取替機(No.1ソレノイドショート)の警報発信。燃料取替機点検、修理の間、取替中チャンネル内燃料の浮揚防止のため出力抑制。

2. 9.11 日本原子力発電(株)
東海発電所 燃料取替の準備作業中、新燃料1本がつかみ具から外れ落下し、新燃料4本が損傷。原因は、燃料つかみ具の軸受が一部欠損し、不完全な状態で吊り上げたため。

3. 3.26 日本原子力発電(株)
東海発電所 運転中、燃料取替機によるスタンドパイプ閉止蓋のつかみ状態が確認できなかったため、原子炉手動停止。原因は、シールリングが溝からはずれ、閉止蓋の上に落下したため。

8. 2. 6 日本原子力発電(株)
東海発電所 計画出力14.4万キロワットで運転中、燃料交換作業を実施していたところ、燃料取替機に不具合が生じ、使用済燃料の収納ができなくなった。原因は、燃料取替機内にある燃料収納筒ロック機構のリニア型ベアリングが損傷したため。


 大変な「原電通り」である。
忘暮楼にはどんな意味の事故か理解できないものが多いが、こういう事故が結局は大事故を誘発することになるのではないだろうか。今後が心配である。

 P/C 四国電力伊方原子力発電所もジェイ・シー・オー製品を扱っている。マスコミ報道では、ジェイ・シー・オー(ウランを気体から固体に再転換加工)→原子燃料工業(ジェイ・シー・オーが固体に加工したものを燃料集合体に生成加工)→四国電力(本日30日に搬入した核燃料82体のうち22体がジェイ・シー・オーが再転換したもの)となっている。


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