1999年7月13日(火曜日) 晴れ
支援戦闘機の本当の名

 愛媛新聞の報道によれば、昨日、複数の防衛庁関係者が、<朝鮮民主主義人民共和国(以下朝国)のミサイル発射基地ノドンを空爆するための研究を昨年初めまで1年間にわたって綿密にすすめ、自衛隊単独では困難との結論をえている…>とリークしたそうだ。外国を爆撃するための研究が着々と進められている。

 朝国がノドンを日本に射ち込むとすれば、既に朝国と米軍・韓国軍の間が戦争状態になっており、日本がコソボ戦争のおりのイタリアのように、反朝国勢力の兵站基地となっているときであろう。そんな場合は、朝国への兵站基地どころか、前進基地となりかねない小松基地なんか、最初に攻撃されてしまうんじゃないか。

 それとも、朝国がミサイルを発射する前にノドン基地を爆撃するつもりなのか。そうなれば日本が invaderということになる。1度日本が侵略すれば、日本全土が朝国の攻撃目標となるだろう。朝国は風船を飛ばすだけでもかなりのことが出来るのではないか。しかも、朝国に一番近い若狭湾には原子力発電所がごろごろしている。自衛隊の朝国への最初の一撃がその後日本に何をもたらすか、想像するだけでも恐ろしい。

 やはり、いかなる国とも軍事同盟を結ばない、という中立政策がもっとも安全だと思う。

 もっとも「複数の防衛庁関係者」のねらいは、こうリークすることによって、米軍に頼らなければノドンから日本を守ることは出来ないよ、と国民にいいたいのである。

 さて、今回の極秘研究は、福井県の小松基地を出発した戦闘機が、日本海を低空で直進北上、朝国領海に深く侵入し、ノドンに500ポンド爆弾16発のを投下して帰還するという作戦である。

 この極秘研究では、まずF1支援戦闘機では航続距離が不足しており、帰り道に日本海にドボンと落ちてしまうそうである。現在開発中のF2支援戦闘機については今後研究をしていく、という。

 えっ「支援戦闘機」だって?何を支援する戦闘機なんだろう?別にメインの爆撃機がいるのかな。

 そうではない。F1、F2の米軍での本名は「fighter-bomber」、つまり「戦闘爆撃機」である。「戦闘爆撃機」は「戦闘も出来る爆撃機」という意味のnamingである。
 「爆撃機」というのは、つまり、国に侵入して軍事施設や軍需工場、発電所やテレビ局を空爆する、つい最近まで米軍・NATO軍がユーゴスラビアでやっていたあの空爆のための軍用機。現代戦争の主役である。「戦闘爆撃」も同様だ。

 これは、外交手段としての戦争を放棄した日本国憲法にそぐわないというので、「支援のための戦闘機」だなんて脇役っぽい名前にかえたんだけど、主役のいない脇役で、本当はやっぱり戦争の主役なのである。

 なんだかだ言っても、こうやって名前を変えなければならないってことは、やはり自衛隊が憲法に抵触するものであることを自ずと語っているわけだ。「戦車」もかっては「特車」と呼んでいたと記憶するが、知らないうちに「戦車」になっている。支援戦闘機も実は戦闘爆撃機に戻りたくてうずうずしているのであろう。

 今度の極秘研究でぎりぎり及第点をもらったのが「F4EJ改」戦闘機である。いわゆる「ファントム」というやつ。この機種が「F4E」が「F4EJ」になり、さらに「F4EJ改」となる過程にも同様のいんちきくさい話がある。これは同工異曲であるので割愛。

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