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  1999年6月22日(火) 晴れ
地労委第2回審問

 今日は「タナボタ」みたいないい話。

 2時から今治精華高等学校不当労働行為事件の第2回審問(Hearing)があった。審問の会場は県庁別館のある会議室。この部屋がやたらと狭い。それで傍聴者が20人しか入れない。

 5月19日の第1回審問では、愛媛私教連からの傍聴希望者が20人、学園側の傍聴希望者が4名いて、合計20名を越えたので抽選ということになった。
 抽選の結果は、なんと、学園側の当選者が1人だけという気の毒なことになってしまった。

 そんなことがあっての第2回審問。今回は前回の轍を踏まないようにということだろう、学園が14人の傍聴者を送り込んできた。組合側の2人、補佐人の校長を加えると常勤の教員・職員の過半数に当たる。傍聴希望者の大半はこの数年の間に精華に就職した若い先生たちだった。

 聞いてみれば、学園は、今日の午後の授業を全部中止してこの大動員をかけてきたのだという。
 学園は「1時間の授業の失念、それも就職以来初めての授業失念」を理由にして組合委員長を戒告処分に処した。その学園が、なんと午後の授業を全部放棄してしまうオオワザ。そのため急遽今日を清掃のボランティア活動の日にしてしまったのだった。

 「タナボタ」というのはここから。
 皮肉なことに、今回は傍聴希望者が合計19人だった。それで希望者全員が傍聴できることになった。

 今日の陳述人は、精華高校・前校長の河合先生と精華教職組・書記長の伊川先生の二人。

 河合前校長は、精華高校におけるこれまで懲戒処分の実態を証言され、生徒に対して「教員としてあるまじき行為」をしたということでPTA幹部から厳重な抗議を受けるにいたった前教頭(現校長)に対してさえ懲戒処分がなかったこと、理事長が学校財政を私物のように扱い、ある年の修学旅行の際には旅行業者に無心して80万円のピンはねを図ろうとしたこと、などを、精華高校の14名の先生方の前で、また補佐人として同席している現・校長の目の前で、詳細に証言された。

 また、伊川先生も、自分に対する退職強要が執拗に恫喝的にすすめられたこと、それが組合活動を抑え込むためのものであったことを、現・校長の声色の再現(!)までして、これまた職場の過半数同席の場で、具体的に分かりやすく証言された。

 『百聞は一見にしかず』。精華の過半数の教員が組合側の証言を、3時間にわたってじっくりと聞いてもらうという機会は、そうあるものではない。学園側は大動員の成功を喜んでいるのであろうけれど、われわれの喜びに比べてみてどうなのだろう。

 審問のあとの愛媛私教連の慰労会が、学園の戦術的慶事と組合の戦略的慶事を合わせ寿(ことほ)いで、たいそう盛り上がったことはいうまでもない。こうして忘暮楼は、またしても「今世紀最後の酒」に酔いしれてしまったのだった。

 あそうそう。所用のため審問を欠席した森理事長が、部屋を間違ってひょっこりわれわれの控室に顔を出したことを、備忘のために書き記しておこう。

 

 

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