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  1999年5月17日(月) 晴れ
包丁を持てば

 昨日、カミさんが近所のスーパーでニガウリを買ってきて私に料理しろといいました。

 実は、我が家の料理の中で、忘暮楼が担当することに決まっている料理がいくつかあるのです。愛媛南部の料理であるオサツマ、ヒジキ料理、そしてニガウリ料理です。これらは全部、今は寝たきりになって Slow Goodbye 中の母ジャが元気だったころ作っていた料理なのです。

 そんなわけでカミさんは当然のようにニガウリの料理を私に任せたのですけど、冬の間はご無沙汰していたので料理の仕方が思い出せない。

 アイヨといったままぼんやりしていますと、カミさんが「ほら、アブラでイリコを炒めて・・・」と助言してくれる。カミさんは、このアブラで炒めたイリコが好きなのでまず思い出したようです。だが、この部分は、この料理においてはあくまでも枝葉末節の部分なのです。

 その枝葉末節の部分を聞いて何とかなりそうな気がしまして、まな板にニガウリを2本並べ、包丁を手に取ると、アーーーラ不思議。その瞬間に、ニガウリの料理法がスルスルスル・・・っと思い出せたのでした。

 道具は四肢の延長であるだけではなく、思考の延長でもあったのでした。
 そんなわけで今日のお弁当のおかずはニガウリが主役でした。


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