1999年4月4日(日) くもり
ある私立高校の就業規則案

 職場には「就業規則」と言うものがありますね。労基法上、いろいろ制限があるのですが、結局のところ事業主が勝手に作ることができる代物です。そんな事情もあって、就業規則は、団体交渉で締結される「労働協約」に対しては常に下位におかれます。つまり、団体交渉で、就業規則より改良された労働協約が締結されると、就業規則の方も自動的に、右へならえ、するわけです。

就業規則は、職場内外での労働者の行動を規制しようとする一方、事業主をもある程度規制します。これを忘れる事業者がたまにいます。
 最近、忘暮楼もかかわったある私学の場合、就業規則で、日直手当ての支給を定めているのに、これまで1銭も払っていない、というケースがあって、今回組合の交渉で2年間さかのぼって支給させることになったという例があります。「従業員に厳しく己に甘く」、という傾向の強い事業主なのかもしれませんね。

 就業規則が、結局、事業者の意思で決められるというところから、就業規則にはその事業所の事業主の考えが、案外正直に出てきて興味深い面もあるんですよ。どんな従業員の存在を想定しているかが分かるからですね。

 たとえば、教員が勝手に学級の決まりを決めるとすると、できあがった学級規則を読めば、その教員がどのくらいのレベルの人か、大体分かるようなものです。

 ある学校が次のような就業規則を準備しているそうです。どんな経営者なんでしょうねえ。

次のような教員は懲戒解雇とする。
  1. 火気の扱いをおろそかにした教員
  2. 火災を起こした教員
  3. 学園の財産を盗んだ教員
  4. 他人のものを盗んだ教員
  5. 他人に暴行を加えた教員
  6. 他人を脅迫した教員
  7. 本校教員であることを利用して私利をはかった教員
  8. 学園内で許可無く演説した教員
  9. 在席のまま(ナンノコトカイナ?)ほかの仕事をして業務に支障をもたらした教員

学校と言うところは、相当ヤバイ人たちの集まるところのようですね。