2000年7月15日 土曜日
  

 仏教語のなかに「慳貪(けんどん)」というのがある。「物欲が深くて、他人に対して物惜しみをする様子」(「新明解国語辞典」)だそうだ。

 この言葉に広島の観音寺さんのWEB説法の中で久し振りにであった。観音寺さんはこれを「手抜き」といっておられる。性の問題でも、自分だけ満足して相手の気持ちをかんがみないのは「性の手抜き」、これも「慳貪」、と言っておられる。お寺に持ち込まれる悩みのなかで扱いにくいものの一つだそうだ。

 体罰を教育的努力の代りに使う教員、駐車場の車に幼児を放置してパチンコに興じる親、金属バット殴打事件で生徒からの聞き取りもしないで「いじめはなかった」と21日間言い張った岡山の校長、全校55クラスのうち特進クラスの2クラスだけ冷房して平然としている私立学校(忘暮楼の勤務校)、原料乳の取り扱い、滅菌や加工などすべての過程で出来得る手抜きをしつくしていた雪印牛乳、みな、慳貪のなせる業である。

 しかし、そのスーパーの商品管理はどうなのか。生鮮食品のラベルの貼りなおしのうわさは単なるうわさなのだろうか。スーパーでアルバイトすると、スーパーで買う気がしなくなるという話しも聞いたことがある。そんなことを依然として続けながら雪印を撤去しているとしたら、いかにも今風である。

 スーパーは雪印を店頭からつぎつぎと撤去してして、店の信用を死守しようとしている。
 「他山の石 以(も)つて 玉(たま)を攻(おさ)むべし」というが、「他山の石」がいくらあってもそれで自分の玉を磨こうとしないのがこのごろの風潮だ。

「ばれるまでは何をしてもよい」という風潮だ。  


昨日の出来事
 
三宅島雄山再び噴火、避難勧告。2.5cmの降灰も。中国は60歳以上の人が1億3000万人。日本の人口は1億2800万人だとか。「いずれの行為も、いじめの段階にはいたっておらず、からかい、悪ふざけのたぐいと認識している。」と岡山の校長説明。
今日の出来事
 
坊ちゃん球場で初観戦。広島・中日戦。『身近な樹木ウォッチング』(淡交社)が面白い。ただし、東京中心。エノキとムノキはよく似ているが、ムクノキが葉がザラザラ。昔、杢がこれで木材を磨いたとか。 新島震度6.2。