2004年5月16日 日曜日
 沖縄普天間基地包囲行動に参加

 12時25分福岡経由ANA便で、古くからの友人漢那朝正さんとともに那覇入り。来沖の目的である海兵隊普天間飛行場包囲行動は13時スタートだ。急がなくちゃ。
 空港には、永徳民謡研究所の兄弟子福原朝和さん(以下「兄弟子」)と妹弟子の古波蔵邦子さん(以下「邦ちゃん」)が迎えにきてくれている。現場まで直行してデモも一緒に参加することになっている。
 物知りの邦ちゃんのナビで人の少なそうなフェンスを選んで行ってみたがどこも参加者で一杯だ。

 結局普、天間の御嶽の近くの列に加わった。丘を越え、谷をくぐり人間の鎖が続く。大きな写真はここをクリック。
 
芝生の美しい兵舎をバックに、左から、兄弟子、邦子ちゃん、私、カンナさん。

フェンスの最上部の鉄条網付の柵の傾き方が気になる人(そんな人はイナイって?)はここをクリック。我々は囲いの内側にいるのか、外側にいるのか、という問題である。
日本人従業員が心を込めて手入れしている広い芝生。二十歳前後の海兵隊員が冷たいものを飲みながら我々を見物している。

 どのフェンスを見ても日本人がだまーってこっちを向いているんだから気持ちが悪いかも知れないなあ。

今日の普天間包囲行動は主催者発表で、参加者16000人、うち、県外者が1700人。山海の包囲行動の内、第2回目と第3回目が成功。第1回目は、ゲートの前の鎖が基地管理者の妨害で切れてしまったそうだ。
【5・16米海兵隊普天間飛行場包囲行動参加について】
@この行動の計画は「しんぶん赤旗」の記事で知った。見た途端に「行こう、行かなくちゃ」と参加を思い立った。決心の背景には次のようなことがあっ。
A私は昨年普天間飛行場のすぐ側で9ヶ月遊民生活を送った。その間に海兵隊のヘリコプターの爆音の凄さを身にしみて理解できた。
B海兵隊ヘリの昼間の、あるいは夜間の飛行訓練は、学校・病院・老人ホーム・密集する民家、そのどれにも全く配慮することはない。早朝から飛び始め、一日中市民の居住地に轟音を浴びせる。夜間訓練も同じだ。私の計測でも、21時から22時まで一分に一機の頻度で轟音を響かせることもあった。これは人間扱いではない。宜野湾市民が人間だと考えるものならこんなことは出来ない。米国は人権を守る国ではないことがよく分かる。
C私は何度か海兵隊ヘリ訓練のルートにある自分のアパートを引っ越ししようかと考えた。毎日海兵隊ヘリの爆音を聞いていると、ずっしりとしたストレス溜まってくるのだ。北谷の中学生の殺人事件もこのストレスが背景にあるのではないかと思った。しかし、引っ越しは諦めた。宜野湾の市民は逃げられないのだ。
D愛媛に帰ったあと、松山の静かさに安保条約を感じるようになった。松山の静かさと普天間の騒音は日米安保条約というコインの裏表なのだ。米軍がどこにでも基地提供を要求することが出来るとすれば、宜野湾市民が基地公害を耐えることで、松山市民に平和な静寂があるというわけだ。
Eいや、四国には普天間の騒音の裏がもう一つあった。四国山地を使った岩国の海兵隊基地の超低空飛行訓練である。じつは、岩国基地と普天間飛行場とは米海兵隊の兄弟基地なのだ。回転翼機(ヘリ)の訓練は普天間飛行場で、固定翼機の訓練は四国・中国地方の山地で、と役割分担をしているだけなのだ。今イラクでは米海兵隊のヘリと爆撃戦闘機が超低空で轟音を降り注ぎながら作戦行動を展開しているが、この轟音こそ、普天間市民の頭上の轟音であり、四国山地の超低空披講の轟音なのだ。
Fこう考えると、普天間と四国の軍事的なつながりがよく理解できるようになってきた。そこへ普天間飛行場包囲行動の呼びかけがあったわけだ。わたしは即座に参加を決心した。そして同じ考えを持つ友人とふたりで沖縄に入った。
G6年ぶりという海兵隊普天間飛行場包囲行動は1万6千人の参加を得て見事に成功した。県外の参加者も1700人あった。手をつなぐどころか腕を組むことが出来るくらいの人間の鎖だった。この包囲は今後の基地返還闘争の大きな出発点になったと思う。
H翌々日5月18日は、日米政府が普天間基地の代替地として構想している名護市太平洋岸の辺野古で、米軍普天間飛行場の代替施設建設に伴うボーリング調査と海洋調査に反対する地元住民の座り込みに参加した。しっかりしたリーダーの統率のもと、漁民と、反対を主張する地元民の良好な関係を維持しながら「ガンジー」流の戦いが組まれていた。我々(松山から来た我々二人と沖縄の友人)の参加は地元民が座り込みを始めてちょうど30日目の日であった。
I辺野古の海は国の天然記念物ジュゴンの海である。沖縄のもっとも豊な海であることはまちがいなかろう。ここを埋め立てて飛行場にするなど、もってのほかである。沖縄の国立公園は西表だけである。これも日米安保条約の産物である。米軍はどこでも軍事基地を作れるようにしておきたいのだ。日本政府も同じ立場だ。だから、瀬戸内海国立公園では16の有人島が含まれているのに、美(ちゅ)ら島の国・沖縄で国立公園に含まれている有人島は西表島、黒島、竹富島、小浜島のたった4島だけなどという奇態な事実がうまれるのだ。日・米政府は沖縄美しさを守る立場にないのだ。我々が守るほかない。