2004年4月9日 金曜日
 揚げ足取り

  小泉純一郎という男は揚げ足取りうまい。
  福岡地裁で靖国神社参拝違憲判決が出るとさっそく「なぜ伊勢神宮(参拝)は問題にならなくて靖国だけ問題にされるのか」と切り返す。<厳島神社でも内閣総理大臣小泉純一郎と書いたがなにか問題があるのか>といった趣旨の発言もしていた。これが小泉氏の得意技・時間と空間のすりかえである。
  靖国神社参拝の問題は時間の問題である。つまり、日本の侵略の歴史のなかでの靖国神社の意味を問うているのである。われわれもそうだし、中国や韓国が靖国参拝を問題にする場合もそうである。ところが、小泉氏は時間の問題を捨象し、空間の問題にすりかえるのである。東の靖国神社がいけなくて、西の伊勢神宮や厳島神社が問題にならないのは「おかしい」(小泉氏の愛用語)、というふうに。「揚げ足」はとったかもしれないが、誰を説得することもできなかったのではないだろうか。

首相の伊勢神宮参拝も憲法違反であるに違いはない。訴える人がいないから、法的に放置されているだけだ。
 小泉純一郎首相は7日、自らの靖国神社参拝を違憲とした福岡地裁判決について「なぜ憲法違反か分からない。なぜ伊勢神宮(参拝)は問題にならなくて靖国だけ問題にされるのか」と疑問を示したうえで、今後も 「(参拝)します」と明言した。
参拝の位置づけが公的か私的かについては「総理大臣である個人、小泉純一郎として参拝した。私人であり公人。個人的信条に基づいて行っている」
と明確にしなかった。
「(賠償請求は棄却されたから)勝訴でしょう」とも述べた。
 首相官邸で記者団の質問に答えた。