2004年2月6日 金曜日
 だじゃれ

  昨日の参議院イラク有事特別委員会で、小泉首相がまた妙な理屈をこねていた。日本共産党(JCP)議員が
 

「(小泉首相は、イラクが)大量破壊兵器を保有していると断言して、イラク戦争支持の最大の論拠にしたが、その断言の根拠はなんだったのか。」

 と追及したところ、小泉首相は、

「イラクは過去、大量破壊兵器を保有し、使用した事実がある。イラクは大量破壊兵器をみずから持っていないことを立証しなかった。保有を断定しても不思議ではない。」

と答弁したのである。「イラクが大量破壊兵器を持っていないことを立証しなかった」ことそのものがイラクが大量破壊兵器を保有している証拠だというのだ。妻にどう思う?と聞いてみたら、小泉首相の発言には実質がない、と喝破した。なかなかのものだ。

  米英の政府は明らかに軌道修正を始めている。例えば、「大量破壊兵器のありかを知っている」と言い張っていたラムズフェルド米国防長官はこの発言は誇張だった、と認めた(4日)。ブッシュ米大統領もブレア英首相も大量破壊兵器に関する情報について調査委員会を設置するといい始めた(2日・3日)。それぞれに自分の認識と現実との関係を正し始めているのである。

  しかし、、小泉首相の発言には実質的なものがない。机上の思いつきである。今後イラクの大量破壊兵器が発見されれば、やっぱり断定には「不思議はなかった」ということだし、発見されなくても「それでも断定に不思議があったわけではない」といいはるのである。現実がどっちに転んでも通用する発言に実質があるわけがない。現実に全く関係なくしてかつ他人の関心を引くことばの代表的なものは「だじゃれ」である。小泉答弁は「だじゃれ」答弁なのである。