2003年12月1日

塀の内と外

  高良鉄美先生(琉球大学)のあるご著書(離沖に備えて現物をダンボール箱の中に入れてしまったので書名がわからない・ごめんなさい)の中に、基地のフェンスの話が出ていた。面白い話なので私が撮った写真を使って紹介しておこう。

  例えば私のマンションのすぐ近くにある米軍普天間飛行場のフェンスはこうなっている。 
  この場合、右側の住宅地はフェンスの外なのか内なのか、という問題である。答えは次の写真を見れば分かる、と高良先生は説くのである。
  この写真は、沖縄県島尻郡知念村にある刑務所の塀であるが、塀の上の鉄条網付きの柵は明らかに刑務所の中を向いている。つまり、フェンスの傾いているほうが「内側」なのだ。
  とすると、さっき米軍基地のフェンスの写真の場合、右側つまり日本人の住宅地の側が、フェンスの内側ということになる、と高良先生は言われるのである。沖縄県民は安保条約によってフェンスの中に閉じ込められているようなものなのだ。
  それぞれのフェンスを自由に出入りできる人が服役囚と沖縄県民とではなく、刑務官と米兵であるところ見ても、自由な世界に住んでいるのは、刑務官と米兵のほうだといえそうだ。(12/2この2行replace)