2003年11月21日

沖縄の米軍のうごめき

  イラクやトルコで反体制派の政治効果を十分に読みきった反米爆弾攻撃(「殉教作戦」)が続発している。
  アルカイダ系組織「アブハフス・アブマスリ旅団」は16日、15日のイスタンブールでの大規模な爆弾攻撃にかんして「殉教作戦は米国内外で今後も続く。犯罪人ブッシュとアラブおよび外国のその従者、特に英国、イタリア、オーストラリア、日本に告ぐ。死の車はバグダッド、リヤド、イスタンブール、ナシリア、ジャカルタに限らない」と警告した。
  アメリカはイラクで反米勢力の拠点を空爆したり、急襲したりして敵を根絶しようと試みているが、これらはすべて「都市型戦闘行動」である。そして、いま、沖縄でこの都市型戦闘の訓練場をめぐる新しい動きが始まっている。

  以下11月21日づけ「琉球新報」の関連記事のノートである。

11月16日 午前、ラムズフェルト米国防長官が来沖。基地視察、稲垣知事との会談(40分)。勝連ホワイトビーチには午前10時8分、米海軍パールハーバー所属の攻撃型原子力潜水艦サンタフェが寄港(沖合いに10分間停泊)。


11月18日 米国が日本外務省に次のように通知。
  • 金武町キャンプ・ハンセンのレンジ4(第4射撃場)に米陸軍特殊部隊(green-beret)軍第1大隊が使用する都市型戦闘訓練施設を建設する。
  • この施設は陸軍専用ではなく海兵隊も使用する。
  • これまでレンジ4で実施されてきた海兵隊の実弾射撃訓練は名護市のシュワブでも分散実施する。
 
 【グァムから「安全でないから」と金武町に変更 】
  この都市型戦闘訓練施設は、10月までにグァムのアンダーセン基地に建設される予定だったものが、アンダーセン基地は「近くに民間商業地区が存在し、安全でない」、修理費用や長期の維持費の負担が増加する、などの理由で伊芸地区のキャンプ・ハンセンに変更された。

 
 【住宅地のすぐそば これまでも事故が多かった】
  この都市型戦闘訓練施設は、伊芸地区の民間住宅地から300メートルしか離れていない。

  金武町では、復帰前、1956年と64年に三歳の女児と19歳の女性の足に実弾が当たる事故が発生した。また復帰後も、ハンセンからの被弾事件が10件発生している。そのうち7件が伊芸地区で発生した。
  レンジ4では迫撃砲(60ミリ・81ミリ)、ロケット砲(対戦車ミサイル・ドラゴン)の実弾射撃訓練を実施しているため、山火事が多発している。
  シュワブのレンジ10では昨年7月M2重機関銃による被弾事件が発生し実弾発射訓練にたいする住民の反発が強まっている。

  【海兵隊は実弾射撃場がほしかった】キャンプハンセンの宜野座村部分には1990年に海兵隊用の都市型戦闘訓練施設が完成。第31海兵遠征部隊(MEU)などが訓練を実施しているが、現状では同施設では空砲射撃のみで実弾射撃訓練はできず、(実弾射撃訓練の可能な施設の確保が求められていた)。