2003年11月07日

在韓国MEU構想

  韓国に置かれている米軍基地は韓国防衛を目的としている。韓国は米軍の「導火線」効果による防衛を基本政策としているのである。

  これを米軍から見れば、自軍は北朝鮮の攻撃能力の範囲内にあり、「北朝鮮の人質」部隊になっている。米軍が行動の自由を確保するには韓国からの撤退求められている。

  一方、沖縄に常設されている米軍の有事斬り込み部隊・MEU(Marine expeditionary unit、第31海兵隊進攻部隊)はアジアで戦争が始まれば真っ先に侵攻する部隊だが、「朝鮮半島有事では二日で現地に到着」する能力を持つそうである(ウルフォウィッツ米国防副長官)。これがあれば韓国防衛のための在韓米軍基地は必ずしも必要ない。

 そんなわけで米国は自軍を韓国から撤退させたがっていたのだが、ここへ来て米軍に新しい動きが出てきた。「東南アジア有事に対応するために機動部隊である海兵隊遠征部隊(MEU)を韓国に常設する構想が浮かび上がっている」(「琉球新報」10/25)というのだ。

  在韓米軍は「朝鮮の人質」にはならないとの見通しがたったのか、韓国でのMEUの即日展開が必要と考えているのか、複数地域を対象とした同時侵攻能力の増強をもくろんでいるのか、 米軍の新しい動きの意味を探っていく必要がありそうだ。