2003年10月22日

沖縄の自然と日米安保条約

 以前沖縄の国立公園について書いた(その1その2)。宮古島に行ってみれば、改めて、国立公園行政の不思議さを感じさせられたのである。 
10月18日「琉球新報」社説の冒頭は次の通り。

本年度の世界自然遺産委員会への推薦地域から琉球諸島が見送られることになった。登録の必須条件である「厳しい保護区域の設定」などが十分でないことが見送りの理由となっている。
  世界自然遺産登録には「自国の法律によって、保護すること」が前提になっているが、それが出来ない。なぜなら、沖縄本島の北部のヤンバルの森林地帯には、米軍のジャングル戦演習地「北部訓練場」が広大な区域を占めているからだ。社説子は言う。

安保条約の壁を取り除き国内法適用の道を探るべきだ。それには外務省の努力が不可欠だ。貴重な自然まで安保の犠牲になることがあってはならない。早急に取り組むべきだ。
  外務省の外交努力を期待する点ではまったく同感である。同感ではあるが外務省の努力に「丸投げ」してはたして解決するものだろうか。新聞社自身が県民与論喚起のために黙って立ち上がるくらいでないと実現はむつかしい。新聞社の勇断に期待したい。私もなにか出来ることがあればやってみたい。
  ただ、「貴重な自然まで安保の犠牲になることがあってはならない」というのは理解しがたい言い方だ。これまででも沖縄の「貴重な自然」は十分「安保の犠牲」になってきただろうし、人間が安保の犠牲になることを看過できるわけもないからだ。