2003年10月12日

左利き

  松山からやってきた青年・ダイチャンが三線を買うという。松山の友人の情報で沖縄市まで足を伸ばして照屋政雄さんのお店照屋太鼓三線店を訪ねた。 
  照屋先生は「チョンチョンキジムナ-(政雄のキジムナー)」で有名な民謡歌手であると同時に、三線製作者としても名を知られている方だそうだ。
  こじんまりとしたお店でお茶とお菓子をいただきながら照屋先生のお話を聞いた。お話は三線の話から戦後の収容所の話までどんどん発展していく。ただで聞くのはもったいないようなお話だった。
  その1。ダイチャンがしきりに胴巻き(腕の油が蛇皮を汚さないように三線の胴に巻いてある帯)を気にしている。お気に入りの胴巻きを手に入れたいようだ。それを見て照屋先生はのたまわく、「胴まきはそこの箱の中にたくさんあるけどねえ、そういうことは、メクラ(まま)の三線引きにとってどんな意味があるのかなあ。音楽の基本は音だよ」と。
  その2。ダイチャンは左利き。今は三線を右に傾けて、雄弦ー中弦ー雌弦の順序を雌弦ー中弦ー雄弦の順に張り替えて演奏している。しばらく左利きの奏法が話題に。照屋先生のたまわく、「ピアノはどう?左利きだからといっても奏法は右利きと同じだよ。三線も左利きでも右利きと同じ奏法で弾けばいいんだよ。自分に楽器をあわすんじゃなくて楽器に自分を合わせばいい」と。