2003年9月5日 金曜日

ヤラブの木

 石垣島の街路樹もなかなかいい。とくに宮良から白保にかけての並木が美しかった。はじめフクギかと思っていたが、幹がごつごつ曲がっていてコブがあるところがちがう、とバスガイドさんに教えられた。丸い実がなるがこの実の核を取り出して、核の中身をほじくりだすと笛がつくれるそうだ。子供が笛を作るために樹下に集まるので「子供の木」という意味の方言で呼ばれるということだったが、その方言名を忘れた。「ワラビなんたら」だったかな。
  一般には「ヤラブ」(「ヤラボ」とも。和名は「てりはぼく」)と呼ばれる。お椀などの木製品の材料として使われていたという。竹富島だったか、ヤラブ製の立派な椀を売っていたが、5000円の値がついていた。2000円だったら買うんだけどなあ、と指をくわえた。
てりはぼく オトギリソウ科の常緑高木。別名ヤラボともいうが、これは沖縄の方言に由来する。高さ20メートル以上に達する。葉は堅い革質で対生し、楕円(だえん)形または長楕円形で全縁、長さ10〜15センチ。中央脈は裏面に突出し、側脈は互いに平行、表面は光沢がある。総状花序を腋生(えきせい)し、白色で径約4センチの香りのある四弁花を開く。雄しべは黄色で多数ある。核果は球形で径約3センチ、種子が1個ある。海岸に生え、小笠原(おがさわら)、沖縄、宮古、八重山(やえやま)の各諸島、および台湾、熱帯アジア、マダガスカル、ポリネシアに分布する。防風林、街路樹に適する。また材は堅くて光沢があり、高級材(マホガニーの代用)とされる。樹皮は染料、種子の油は外用薬とする。」〈島袋敬一 小学館「web版日本大百科全書」〉