2003年8月8日 金曜日 台風到来

とり

 今稽古している歌に「ナークニー」がある。沖縄本島のもっとも代表的な民謡だという。毎年全島ナークニー大会が開催されているそうだ。 
 「ナークニー」の歌詞の一つに
 
トゥイヤ 歌ルトン
夜(ユ)ヤ 明キティ 呉(クィ)ルナ
稀(マリ)ヌ ティマクラヌ
カタレデムヌ
 というのがある。歌いながらいつも思うことだけど、この「トゥイ(とり)」はニワトリのことである。歌意は、ニワトリが時を作っても夜は明けてくれるな、久しぶりにやっと会えた殿方の手枕で語らっているのだから、というのである。
  ヤマトでは「鳥小屋」といえばニワトリであるが「鳥かご」といえば小鳥である。鳥は庭鳥の意にも小鳥の意にも使われている。
  沖縄の「トイ(鳥)」はヤマトの「庭鳥」に対応する。しかして、ヤマトの「小鳥」は沖縄では「トゥビトイ(飛び鳥)」と歌われる。『白雲節』の二番は、飛ぶ鳥のように自由に飛びたいものだ、そうすれば夜毎に逢って語ることができるのに、と歌う。どの歌も八八八六調の琉歌である。
飛(トゥ)び鳥(トゥイ)ぬ如(グトゥ)に 
自由(ジユ)に翔(トゥ)ばりてれ
毎夜(メユル)行(ン)ぢ行逢(イチャ)て
語れすしが