2003年7月23日 水曜日

北谷の中学生殺害事件と沖縄の現状

 書きたいことはいろいろあるのだがテスト中ということもあって落ち着いて考える気分になれないでいる。今日のテレビニュースでもフセイン大統領の二男の殺害に成功したと報じられていたが、現代は「人を殺す」ことを尊ぶ時代である。このことを書きたいとおもって暖めているところだ。それに関連して…
 今日の「琉球新報」に後藤聡氏が『中2男子殺害遺棄/少年非行を容認/沖縄の現状映す』との見出しで、沖縄県北谷市でおきた中学生殺害事件は「沖縄の現状を色濃く反映している」点で長崎の男児誘拐殺人事件とは本質的に異なっている、とする文章を寄稿している。要約しておく。後藤聡氏は日本基督教団牧師で本島南部与那原町の通所授産施設所所長。 
  1. 沖縄は夜型社会で、少年や少女が深夜出歩いていても、なんとも思わない大人が多い。
  2. 少年や少女の飲酒や喫煙も容認する向きがある。
  3. 親のネグレクト(養育放棄)が散見される。
  4. 沖縄での所得格差はすさまじいものがある。
  5. それでも戦前沖縄は孤児園を必要としなかった。相互扶助精神で地域が支えあった。
  6. 工場のない沖縄では、農業が解体すると、女性が稼げる場所として飲食業中心の深夜労働が選ばれやすかった。
  7. そうすると親が家庭にいないために潜在的ネグレクト状態がうまれやすかった。
  8. 不登校や職のない少年の行き場が沖縄には少ない。
  9. そういう少年が家でごろごろしていても、親は何も言わないし、学校も対応できない。
  10. そうした子供たちは居場所を求めて、同じ境遇の子たちとつるむ。
  11. もう一つ忘れてはならないのが米軍基地の存在。学校では「生命の大切さ」を叫んでいるが、人を殺すための基地が沢山ある。
  12. こどもたちは、理想よりも現実の金や物を優先する大人社会を見限っている。
  13. 本質的な問題を解決しない限り同じような事件はまたおきるだろう。