沖縄の自殺

2003年6月1日

沖縄の男性の平均世命が全国26位に転落したという事態の背景を琉球新報主催の「沖縄の健康シンポジューム」での専門家の発言を紹介しながら考えてきた。しかし、実はこのシンポでは一つだけまだ紹介していない現実が報告されていた。

 それは自殺の問題である。

 沖縄の男性の自殺率が、平均余命に影響を与えるくらい高くなっているというのである。一方、女性の自殺率は全国平均に比してかなり低いそうである。沖縄県の自殺は「1日1人」のレベルとなっている。

 この問題については、パネラーからは、事実の報告と、背景説明として、沖縄経済の弱さからくる「倒産・失業」が指摘があった程度で、具体的な展開がなかった。それでここでは取り上げずにいたのだが、こんなこともあるのだという。

沖縄で多いもの
 沖縄で多いものとして、弁当屋、マンガレストラン、リサイクルショップ、古書店などを挙げたことがあるが、忘れてはならないのが、パチンコ・スロット店である。今住んでいる宿ももとはパチンコ屋の駐車場だったそうだが、自動車の窓から見る感じでもこの関係の店が相当目立つ。このパチンコ店・スロット店関連の自殺が多いそうである。
パチンコ店のトイレで
 定年を迎えた男性が何か楽しみを見つけようとしても見つからない。そこで手近なところにあるパチンコ店に足を運んでみる。これが思いがけず面白い。のめりこむ。退職金をつぎ込む。破綻する。パチンコ店への恨みを込めて、店のトイレで首をくくる。こんなケースが多いそうである。店が伏せるから新聞には出てこない。
連帯保証人
 もう一つ目立つのがハンコである。友人の連帯保証人になってやったが、この慢性不況のなか、倒産して連帯責任が回ってくる。業者に攻め立てられる。もたなくなって自殺。
  資料不足で伝聞程度の情報になってしまうが、シンポでの報告の裏づけとして書き留めておく。この話は民謡酒場で聞いた話である。