2003年5月26日

フクギ

昨日の記事の続きである。

  沖縄は台風の島でもある。だから防風林が重要な役割を果たす。伊計島の島田さんのお宅も屋敷をフクギの防風林で囲んである。


 これは島田さんのお宅を北側(子ぬ方=ニヌファ)から見た写真。
北側は高いブロック塀がめぐらされ軒下が保護されている。そして北東(丑寅)から東(卯)の方向にフクギが植えてある。このフクギは現在80歳の島田さんのお父さんが20代で分家した頃に植えたものだそうだから、樹齢ざっと50年である。

 










 

島田さんのお宅の南側にある屋敷の写真である。右の石垣塀の家も、左のブロック塀の家も北から北東、東にかけてフクギの防風林が設けてある。


 このように防風林や暴風塀が北から東に掛けて設けてあるのは、沖縄を襲う台風が東からやってきて西へ抜けるというパターン多く、それに備えているのだそうだ。台風は時計と反対周りに強風を噴出す。そこで台風が東からやってくるとまず南から暴風が吹いてくる。そして台風が接近するにつれて暴風は北東から東に移る。

 島田さんは「ニヌファ(北)からウシ、トラヌファ(北、東)までの風が強いんです。それを過ぎれば風はたいしたことはありません。だからフクギもその方角だけに植えてあるんですよ。」と語ってくれた。

 そのあたりの事情を図示してみると次のようになる。






風が南よりになると台風はほぼ通過したことになることを言おうとする図であるがこれでわかるだろうか。

 島田さんのお父さんの話を聞きながら、沖縄の住居が沖縄の気候にしっかり対応していることを理解することが出来たのは収穫だった。

 島田さんの屋敷の南側にも、

  1. ○太陽光を取り入れるためにフクギは植えられていない。
  2. ○太陽光が座敷に入り込まないように縁側を設置してある。
  3. ○南にも日陰を確保するために南側にガジュマルが一本植えてある。
  4. ○水はけをよくすること、雑草が生えにくくすること、などのために庭に細かいバラスをびっしりと敷き詰めてある。


などさまざまな工夫が凝らしてあった。これらの工夫のおかげで夏でも1日涼しく過ごせるそうである。