2003年5月18日 日曜日
 沖縄の弁当文化


  沖縄で暮らし始めて一ヶ月半。あれこれ気付くことも増えてきた。沖縄に多いものを挙げると…
近所のリサイクルショップで買った皿セット。これで350円

 

 

 

 

 

  1. リサイクルショップ…………………最近よく利用している。お皿など100円〜200円程度で手に入る。助かる。
  2. 古本屋……………………………沖縄関係のいい本が集めてあるところが結構ある。ほしい本は高い。
  3. マンガ喫茶・マンガレストラン……まだ入ったことはないが、よく見かける。
  4. ぜんざい…………………………これもまだ食べたことがないが、例えばラーメン屋にもぜんざいがあるというメジャーぶり。
  5. 民謡・古典・舞踊研究所…………これは当然だけど予想以上に多い。流派が多いせいもあるかもしれない。
  6. 弁当屋……………………………これが今日の話題。

 沖縄国際大学通いをはじめたころ驚いた光景が昼休みの校門前の弁当屋。正門の近くに弁当屋が並んでいる。それぞれ簡単な台の上に数種類の弁当を並べている。門前市をなす店があれば、門前雀羅の店もある。道の向こう側にも数軒の弁当屋が待ち構えている。百メートルほど離れた道路端にも店を構えている。

   学生たちは弁当を作ってこないで弁当屋に並ぶものが大多数である。3時間目(13時から)の始まる前の教室はさながらレストランだ。学生たちは市販のお弁当と沖縄名産サンピン茶(ジャスミン茶)を机に並べておしゃべりをしながら昼食を楽しんでいる。

  市販弁当の普及は大学だけではない。一般の街角にも弁当屋が多い。

   「琉球新報」の2002年度「総務省家計調査」についての記事によれば沖縄の外食事情はこうなっているらしい。
   全国10地域のなかで、沖縄県の家計は
  1. 1世帯の年間収入平均は最下位(476万円)
  2. 一ヶ月の食料費が最下位(48,627円)
  3. 食料費のなかで外食費の占める割合は全国2位(22.77% 1位は「関東」地域)
  である。
  「琉球新報」にはまたつぎのような別の統計データも紹介されている。
  1. 男性の月間総労働時間は全国47都道府県中6位
  2. 女性の月間総労働時間は全国47都道府県中5位
  これらのデータを見ると、沖縄でもっとも問題性のある外食は、弁当を作るかわりの市販弁当による外食であるようだ。


 「花にもいろいろあるように」沖縄の弁当文化にもそれなりの事情がある。沖縄県福祉保健部次長は弁当文化の背景として
  1. 外食産業の発達。米軍統治の影響もあって、ファーストフードの進出が全国でも早かった。コンビニも他県に比べて多い。
  2. 共働き家庭が多く、弁当を作って出勤する余裕がない。
 の二つを挙げている。どうやら、アメリカ文化の影響と県民の低収入が独特の弁当文化を生み出したらしい。

 長寿県沖縄といっても、今長寿をエンジョイしている老人たちは弁当を食べて長寿になったわけではないのである。沖縄に「はびこっている」油と塩分の多い市販弁当は沖縄県民の健康に悪影響を与えつつあり、長寿は長野県にお株を奪われつつある。