2003年5月1日 木曜日
御嶽(うたき)

 与那原町へいったとき部落の御嶽(うたき)の一つを見せてもらった。聖地はでぃーぐー(でいご)とガジュマルの古樹に囲まれて昼なお暗く独特の雰囲気をかもし出していた。

参道から見た御嶽。

御嶽は「自然の山が聖地で建物はない」と波平エリ子先生の「沖縄の民俗」の授業で聞いたがここはブロックの建物が作ってあった。


ディーグーの巨樹。御嶽にはいろいろタブーがあるらしい。
 波平先生によると、一般的には次のようなものだという。

@木や草を切ってはいけない
A平日は入ってはいけない(入ってしまった)
Bイビ(神様のいる場所)にはヌル(祝女)以外は入ってはいけない。
C御嶽では悪い言葉を使ってはいけない。
D御嶽の前に家を作ったり墓を作ったりしてはいけない。

など。この部落ではどうなっているだろう。そんなことも小波津91歳翁にいつか聞いてみよう。


ここがイビなのであろう。この石が村を守っている神の依りましか。

 御御嶽研究の第一人者・中村弥秀(いしゅう)は部落の「祖先(その一部は英雄個人)の葬所であり墓地である」「神のご神体は人骨をもってなし、祖先の御骨を神体として先神を拝しているのが沖縄の宗教の本質をなすと考える(『うるまの島の古層』)」と書いておられる。
例によって小学館「web版日本大百科全書」の説明を紹介する。

〔祝女〕 琉球(りゆうきゆう)諸島の女性神役。方言ではヌルと発音する。

 村落の祭祀(さいし)を統轄主宰する神役で、奄美(あまみ)諸島と沖縄諸島では「のろ」、宮古列島と八重山列島では「つかさ」とよぶ。

 (中略) 琉球の伝統的な村落では、男子が行政を、女子が祭祀を分担するのが基本原理である。