2003年4月27日 日曜日
琉球新報の訃報欄 その2

 「琉球新報」の訃報欄については以前にも書いたことがあるが本日の訃報は一面を全部費やしていた。日によると3分の1くらいの日もあるが、この一、二日ご不幸が多かったようである。ほとんどは4月24日の物故者である。この訃報欄をずっと追いかけている大学の研究者がいて、その方が先日の「琉新」にその調査結果の一端を報告しておられた。私も今日の訃報欄を眺めてみることにしよう。

 90歳以上で亡くなった場合は「天寿を全うし」と言う表現になることは前に書いたのだが、その後も注目していると87歳で「天寿を全うし」と表現される場合もあった。87歳から89歳までは、家族の受け取り方によって「天寿を全うし」となったり、単に「永眠致しました」となってみたりするものらしい。

 沖縄は下のように生年祝いが盛んなようだ。ただし61歳などは「ルクジュイチ バンジ(61歳は真っ盛り)」といわれているようでまだ序の口のようだ。八十五歳のお祝いが終わればほぼ天寿を全うしつつあることになるのかもしれない。

 97歳のカジマヤーになると、オープンカーでパレードしたりする。97歳を過ぎると老人は年齢をリセットされ赤ちゃんに戻ることになっている。だからこどものおもちゃであるカジマヤー(風車ーー語源は「風の舞」かとも)を贈られる。亡母は沖縄ならカジマヤーの祝いをする年齢であった。なにか誇らしい気持ちがする。  

  1. 数え13歳・・・十三祝い(12年+1)    
  2. 61歳・・・六十一の祝い(60年+1 還暦祝い)    
  3. 73歳・・・七十三の祝い(72年+1 古希祝い)    
  4. 85歳・・・八十五の祝い(84年+1)    
  5. 97歳・・・九十七の祝い(96年+1 カジマヤー祝い)

 気になるのがblueのところ。88歳の方は「天寿を全うし」となっているのに89歳の方が単に「永眠致しました」になっている。これはもちろん、死亡理由が「病気療養中の処」のなっているからである。くだんの研究者によると「病気療養中の処」とある物故者は癌が死因になっていることが多いそうだ。「よくがんばってくれましたが残念ながら」といった気持ちがこめられているのだろう。

 一方、greenのところは、急逝の方である。急逝の場合は死因がはっきり書いてある。途方にくれている遺族の顔が見えるようである。

 長寿の島、沖縄も、長野県にその席を奪われそうになっている。「病気療養中」の多さが気にかかる。

 
死亡理由 表現
  96歳の天寿を全うし永眠致しました
  91歳の天寿を全うし永眠致しました
  91歳の天寿を全うし永眠致しました
  90歳の天寿を全うし永眠致しました
病気療養中の処 89歳を以て永眠致しました
  88歳の天寿を全うし永眠致しました
急逝心筋梗塞により 87歳を以て急逝致しました
病気療養中の処 87歳を以て永眠致しました
病気療養中の処 83歳を以て永眠致しました
病気療養中の処 81歳を以て永眠致しました
病気療養中の処 81歳を以て永眠致しました
病気療養中の処 76歳を以て永眠致しました
>病気療養中の処 75歳を以て永眠致しました
病気療養中の処 73歳を以て永眠致しました
病気療養中の処 69歳を以て永眠致しました
病気療養中の処 68歳を以て永眠致しました
病気療養中の処 66歳を以て永眠致しました
病気療養中の処 64歳を以て永眠致しました
病気療養中の処 57歳を以て永眠致しました
消化管出血により 53歳を以て急逝致しました
病気療養中の処 51歳を以て永眠致しました
病気療養中の処 33歳を以て永眠致しました