2002年12月27日 金曜日
 はぶ

 沖縄・人口3万7千人の読谷村の夜。「象のオリ」の近くにあるおしゃれなレストラン『読谷物語』で夕食をとってペンション『まーみなー』に帰るタクシーの中。運転手さんに
「『まーみなー』から残波岬の灯台まで歩いてどのくらいかかりますかね」
と尋ねた。


「30分くらいですね」
「僕は毎朝歩いているんですが、明日の朝は灯台まで歩いてみましょうかね」
「ハブがでますよ」
「ハ、ハブ?」
「ハブは身長の1.5倍跳ぶんですよ、1.5倍!」
「舗装道路にもでるんですかあ?」
「出ますよ」
「今日みたいな湿気のある日は出やすいですよ」
「(道端の木を見て)こんな木の上にもいるんですよ」
「木の上にも?」
「子どものころ木に登って木の上のハブを捕まえたりしましたよ」

 こんな話を聞いてしまったので、小心者の忘暮楼は朝のwalkingをやめにした。

 翌日の地元新聞にハブについての記事が載っていた。那覇・小禄の自衛隊基地のフェンス沿いの道で毎日散歩している60歳代の男性の投書についての追跡記事だ。

 その投書は「自衛隊のフェンスのあちこちに『ハブに注意』と書いた警告板がかかっているが、私は生まれてこのかた野生のハブを見たことがないし、もちろんこの散歩コースでもお目にかかった事は無い。そんなところにある『ハブに注意』の警告板は観光客の不安をかきたてるだけで、沖縄を誤解させるものではないか」というもの。

 この記事によると、ハブによる咬症件数は次のように激減しているそうだ。

時期咬症件数(人数)死者
1967年
(復帰前)
549件(人)5人
2001年97件
(統計を取り始め
て初めて100件
を切った)
0人

 2001年に咬症者がゼロだったところもある。南風原(はえばる)、与那原(よなばる)、佐敷(さしき)、東村(ひがしそん)、宜野座村(ぎのざそん)、金武(きん)町だ。
 投書の主の憤懣もけだし当然なのであった

 ちなみに、昨年ハブに咬まれた人が多かったのは

石垣22人
糸満10人
竹富7人

だそうだ。このあたりはやっぱり、ご注意、ご注意。