2002年12月17日 火曜日
 「対テロ戦争」と人権抑圧

 

 定年退職日まであと100日ちょっととなった。気分はもうとっくに「沖縄」である。

 沖縄の一年間でやりたいことが四つある。  

  1. 沖縄本島方言の基礎の学習
  2. 三線の練習
  3. 古老の人生体験の聞き取り
  4. 英語読解力の醸成
 この最後の英語読解力の醸成は、最近特に痛切にその必要を感じていることである。ますます複雑怪奇になってきている国際情勢を自分の頭で考えるにはもう少し情報がほしい。アメリカやイギリスの新聞が手軽に手に入るようになっているのでそれを利用したいのだが、「Babylon translater」など便利な英辞書をつかってもなかなか理解できない。一年間毎日1本ニュースを読みつづければ少しは読めるようになるのではないかと期待している。

 次の記事などもブッシュ政権の戦争政策の意味を考えるには大事な記事だと思うが私の見る新聞ではお目にかかれなかった。

 
HELSINKI (Reuters) - The U.N.'s human rights chief said Tuesday that the U.S.-led ``war on terror'' was hurting human rights and exacerbating prejudices around the world.

 ヘルシンキ(ロイター)-国連の人権主任は本日火曜日に、アメリカが推し進めている「対テロ戦争」は人権を傷つけており、また、世界中で偏見を激化させている、と語った。

”The war on terrorism has had some damaging effects, I would suggest, on human rights standards across the world,” United Nations High Commissioner for Human rights Sergio Vieira de Mello told a news conference in Helsinki.

 「対テロ戦争は、世界中に、人権基準においての相当の有害な結果を生んでいると申し上げたい。」国連人権高等弁務官セルジオVieira de Mello氏はヘルシンキにおける記者会見でこう語った。

 Governments across the globe have invoked the ”war on terror,'' announced by President Bush after Sept. 11, 2001, attacks in the United States, to justify activities that de Mello said are damaging human rights in the industrialized and developing worlds.

 全世界の政府機関は、de Melloが先進国や発達途上国における人権を踏みにじっているとする諸行動を正当化するために、アメリカでの2001年9月11日攻撃のあとブッシュ大統領によって宣言された「対テロ戦争」に加護を求めている。

 De Mello said he understood the need to provide security against attacks on civilians after the September 11 attacks which killed more than 3,000 people. But he said that the ``war on terror'' had aggravated existing prejudices.

  De Melloは、3000人以上の人々を死なせた9・11攻撃のあとだけに、市民に対する攻撃からの安全を確保する必要があることは理解していると語った。

 On Sept. 11, 2001, hijackers seized four airliners, smashed two into the World Trade Center in New York and another into the Pentagon near Washington. The fourth crashed in a rural Pennsylvania field.

 2001年9月11日、ハイジャッカーたちは4機の航空機を分捕り、うち2機をニューヨークの世界貿易センタービルに激突させ、他の1機をワシントン郊外のペンタゴンに激突させた。残りの1機はペンシルヴァニアの田舎の野原に墜落した。

 The U.N. human rights chief echoed the worries expressed by his predecessor Mary Robinson last month about the rise in discrimination against Muslims.

 国連・人権主任は彼の前任者Mary Robinsonが先月表明したモスリムにたいする差別の激化についての懸念を再び表明した。

 ``Arabs and Muslims at large are experiencing increasing incidents of racial discrimination ... Singling out, finger pointing and ... even in some instances (violence),'' he said.

 「アラブ人とモスリムは広い地域で人種的差別・・・選抜、finger pointing、ある事例では暴力さえ、・・・の増大を経験しつつある」と彼は述べた。

 The United States blamed the September 11 attacks on Saudi born Islamic militant Osama bin Laden and his al Qaeda network. Several of the suspected hijackers were Saudis.
 アメリカ合衆国は9・11攻撃にかんしてサウジアラビア生まれのイスラム過激派オサマ・ビン・ラディンと彼のアルカイダ・ネットワークを非難した。ハイジャック容疑者のうちの幾人かがサウジアラビア国民だったのだ。

 De Mello also said anti-Semitism was an issue that needed to be met head on.

 De Melloはまた反ユダヤ主義も真正面から対処することが求められる問題であると述べた。

 He declined to predict if he believed there would be a war on Iraq, but said that the United Nations had learned its lesson from past conflicts and would be ready to act if a humanitarian crisis developed.

 彼は対イラク戦争が開始されるかどうかについての予想を述べることは避けたが、国連は過去の紛争から教訓を汲み取っており、人道問題が深刻化した場合の対応については十分対処できるだろうと述べた。

 ``We must at any cost prevent civilians from becoming what some irresponsible people call 'collateral damage','' he said. ``In Iraq...civilians have suffered enough.''

 「私たちは、費用がどんなにかかっても、市民たちを一部の無責任な人々が「巻き添え被害」と呼んでいる事態の発生から防がなければならないのです。」「イラクでは、市民たちは既に十分に被害を被っているのです」

 De Mello, speaking earlier at conference on racism and xenophobia, also said he would unveil a plan in 2003 for improving relations between the Muslim and non-Muslim world, warning that differences would lead to disaster. ``I intend to take an initiative in 2003 to improve understanding between the Muslim world and ourselves and open a new era,'' de Mello said. ``If we continue on this (current) path, we will end up in disaster.''

 De Mello氏は、人種主義と外国人排斥についての会議において早くから言及していたのだが、今回も、この二つの世界の間の対立が新たな災難を生み出すことを警告しつつ、改めて2003年開催予定のモスリム世界と非モスリム世界との間の関係改善のための計画を公にした。「私は2003年にはモスリム世界と我々の世界の間の相互理解を推進し新しい時代を切り開くためにイチシアティブを発揮するつもりです。」と自らの決意を述べ、「私たちが現在の政策を続けていくならばかならずや大変な事態に直面することになると思います。」と警告した。 」

 He did not comment further on the initiative, saying he was still consulting with governments.

 彼はこのイニシアティブの内容についてそれ以上は言及しなかったが、彼が現在もいくつかの政府機関と協議を続けていると付言した。