2002年11月25日 月曜日
 世襲政治

 自民党の奥野衆議院議員が23日、次期衆院選に出馬しないを表明した。高齢が理由だ。奥野議員は89歳であるから前回の総選挙のときでも十分高齢だったはずなんだけど、急に高齢が激化したような説明である。「後継者」には長男が立つらしい。この人が58歳。

森喜朗前首相(そうだ、昔の人のような気がするけど「前首相」なんだよなあ)が昨夜の富山市で講演でとぼけたことを言っている(日経新聞)。「(奥田氏の後継者が)息子というから30−40歳代かと思ったら、60歳近く、世間的に若いとはいえない」、確かに58歳といえば私より二つ下なんだから若くはない。

 森前首相は当日の講演で、「自民党には二世議員が130人以上もいる」とも語っている。森派の小泉首相も確か三代目、世襲政治家の典型である。

 「イミダス2002」によれば、2000年6月総選挙では次のような状況だったそうだ。

  • 全立候補者の12%(174人)が世襲候補者だった。
  • 自民党の立候補者の3分の1(108人)が世襲候補者だった。
  • 世襲候補者の70%(121人)が当選した。
  • 全当選者の4分の1が世襲候補者だった。
  • 政党別の世襲議員は次のとおり
    1. 自民党 84人
    2. 民主党 24人
    3. 自由党  8人

 朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)も世襲政治となってしまったが、あれだけの破綻がありながら世襲を維持できたのは、わが一族の繁栄は現在の人脈によってのみ保証されると確信する有力な臣下がいるからである。世に臣下ありて、然る後に王あり、である。

 日本の世襲議員も全く同様で政策より人脈。人脈に相応の利益が還元されてこそ誕生する世襲議員である。そしてたいていは、この利益が政治を堕落させていく。