2002年10月21日 月曜日
万引き少年の狙い

 前々回の続きであるが、万引き少年はそうやって押入れの中から万引きで手に入れたものを次々と親の前に並べて親から言葉を奪った。

 それでどうするかというと、「だいたい毎月のお小遣いが少ないけん、こうせんといけんようになるんよ」と、これまでの約束をチャラにしようとするのである。「お小遣いを○○円にしてくれたら、こんなことはせんわい」とくるのである。これまでの関係をご破算にして、相手にもう一度最初からやり直させる。ここらにあの万引き少年の狙いがあるようである。

 日本人ひとさらい事件でも、ああやって居直ってみると、かえって日本政府が困っているようである。国交樹立交渉を中断することは、すなわち、さらわれた人々の永住帰国の道を閉ざすことになるからだ。来月にも永住帰国が実現か、などといった観測が流されているが、そうなるとなおさら、今月末に再開される「正常化」交渉の手足が縛られることになる。

 これも朝鮮(DPRK)得意のゲーム感覚の外交奇策なのであろう。