2002年 10月 10日 木曜日

軍人墓に関する資料


 『さまよえる英霊たち』(田中丸勝彦著 柏書房 2002年7月30日)を購入した。とりあえず軍人墓に関する部分に目を通してみた。本書には軍人墓に関するつぎの初見の資料が示されている。引用しておく。

 
[陸軍省資料]

 1939(昭和14)年2月、陸普第1110号副官通牒「支那事変に関する碑表建設の件」

 個人墓地に対しては、軍の関与するところにあらざるも、其の遺家族等に於いて、身分不相応なる墓碑を建設する等のこと無く、戦没者の喪葬に依る永久の名誉顕彰は、忠霊塔及陸海軍墓地合葬塔に依るが如く指導すること

 田中丸さん(故人)は「戦没者の喪葬に依る永久の名誉顕彰は、忠霊塔‥に依るが如くに指導する」を「戦没者の喪葬に依る永久の名誉顕彰は、忠霊塔‥を手本としてなすように指導する」と解釈して、軍人墓特有のとんがった棹が忠霊塔を模したものと解釈しておられるようだ。これが真実ならが私が年来抱いてきた疑問もめでたく氷解ということになるのだが、「‥に依るが如くに指導すること」は「‥に依るように指導すること」という意味ではないだろうか。つまり、故人墓地を禁止はしないが、戦没者の顕彰は故人墓地ではなく、忠霊塔等の施設で行え、といっているのではないか。

 来週、東京の防衛研究所に「‥に依るが如く指導する」の意味を問い合わせてみるつもりだ。