2002年8月 28日 水曜日
60歳になったら

  夏休みもあと数日。なにか食いたりない夏休みだった。そこで、今日は映画のはしごをやることにした。 午前中の勤務がおわったら自転車でただちに大街道シネマサンシャインに走り「釣り馬鹿日記」を見て笑う。つぎに立花シネマルナティックに走り中国映画「活きる」を観て泣く。最後に衣山のシネマサンシャインに取って返して「ピンポン」を観て気合を入れる。そんな計画だった。

 この計画は、簡単に挫折した。最初に大街道シネマサンシャインに入るべきところを、三番町シネマサンシャインに飛び込んでしまったのだ。おかげで、時間の関係で「釣り馬鹿日記」が観れなくなり「笑い」なしのコースになってしまった。

 「ピンポン」は「GO」の窪塚祐介が主演。同名の漫画を映画化したものだそうだ。窪塚、ARATA、中村獅堂が、それぞれにスポーツ観の違う三人、ペコ、スマイル、ドラゴンをうまく演じていた。中村獅堂は中村錦之助の甥っ子。生徒たちに見せたい映画。

「活きる」は1940年代から現代まで波乱の中国現代史を活きた家族のお話。ちょっと平凡な出来だったが、なにしろ、主演女優コン・リーが美しい。
 「赤信号みんなでわたれば怖くない」は日本人の性癖をさす言葉としてよく使われるが、そうではなさそうだ。中国現代史のなかの中国人の姿をみれば、これは活きてナンボの庶民の戦術だということがわかる。どこの国にもある庶民の知恵なのだろう。

亡母が私の生き様をよく「ああして こうすりゃ ああなるものを こうして ああして こうなった、やなあ」と評していたが、人間はたくさんの悔いを、自分の足跡のように残し残ししながら活きていくのだと、この映画も語っている。

 何よりうれしかったのは、立花のシネマルナティックでは60歳以上になるとたった1000円で映画が観られることだ。「60歳以上は1000円ってホント?」とおそるおそる聞いてみたら、「はい、ホントですよ」とにこやか。一応免許証を見てもらい1000円払った。これはありがたい。もっと映画を観よう。