2002年 8月 26日 月曜日

誕生の地

 


今日は母の命日だ。亡くなったのは3年前、1999年だが、もうずいぶん昔のことのような気がする。没年がにわかに思い出せないほどだ。といっても、私の場合、なにごとでも、過ぎ去ったことがすぐに「遠い昔」のことになってしまうのが常であるのだが。

 母が私を産んだのは大阪府であった。戸籍には「大阪府中河内郡天美村大字堀47」とある。現在の大阪府松原市にあたることは確かめている。

 私はここで4歳まで育ったのだが、たずねたことは一度もない。私のそばをしきりにうろつく「喪失感」のような気分はこのあたりに起因するのではないかと思っている。

 60歳になった私は、今回思い切ってわが誕生の地の正確な位置をたしかめることにした。インターネットで松原市のホームページを開き、そこに掲載されているアドレスにメールを送ってみた。ふるさとを知らぬ老人のために、「暇で暇でしょうがないときに」調べてみて下さいと添え書きしておいた。

 10日ほどして、大阪府松原市役所総務部市政情報室から丁寧な回答が送られてきた。それによると

  1. 大阪府中河内郡天美村大字堀47

  2. 明治22年1月1日町村制施行で「中河内郡天美町---」となる。

  3. 昭和30年2月1日に町村合併により松原市が誕生し「大阪府松原市堀町---」となる。

  4. 昭和42年10月1日住居表示実施により変更「大阪府松原市天美南5丁目16番(不明)号 」となる。

 私の誕生の地はこうして、「大阪府松原市天美南5丁目16番(不明)号 」であることがわかった。松原市の市政情報室の担当者のかたには心からお礼を言いたい。

 これでも情報化社会のご利益を十分いただいているのだが、ついでにインターネットの地図ソフトの住所検索にこの住所を放り込んでみたら一発で私の誕生の地が示された。驚きだった。→その1その2(それぞれ地図の真ん中の黒いにっこり顔の位置である)。南大阪線河内天美駅のすぐ前だ。60歳にして初めて自分の生地を知ったのであった。