2002年 7月 18日 木曜日

へちま


 沖縄料理の食材で有名なものはゴーヤーだが、ヘチマ(ナーベーラー)も好んで食される。ヘチマと豆腐の味噌煮などは小学校の給食にも出される人気料理らしい。

 我が家も今年はヘチマを植えてみた。壁際に張った網やロープに、ヘチマは目があるかのごとく上手に絡みついてどんどん伸びている。花は咲き始めているが実はまだである。

 ところでテレビで驚くべき光景に出会った。たまたま沖縄のヘチマ畑にカメラが向けられたのだが、そこにはヘチマ棚などはなく、西瓜畑と同じようにヘチマが畑にゴロゴロ転がっていたのだ。

 以前トマトについて同じような体験をしたことがあった。トマトの茎も自力で直立することはできないのでもともとは西瓜のように地面で実をつけていたのだった。水分を大量に蓄える実をつける植物は大抵砂漠のような土地が原産地で、もともと地面に広がって生育するものなのだ。そのときも、日本式のの育て方を普通と思う先入観のコワサを痛感させられたものだったが今回また同じ体験をした。

 考えてみれば、台風銀座の沖縄でヘチマ棚など作っていたら吹っ飛んでしまうに違いない。例の「粋な和料理めんそーれ」の女将さんにそう聞いてみると「棚を作るときもありますよ」ときた。そういわれてみれば、たしかに、テレビドラマ『チュラサン』でゴーヤーの棚が出てきたことを思い出した。なかなか一筋縄には行かないものだ。

 ヘチマの語源がふるっている。

  1. イトウリ(糸瓜)またはトウウリ(唐瓜)がトウリと転じた。
  2. 仮名のトがイロハニホリヌルヲと、ヘとチの間(マ)にあるのでヘチマとしゃれた。
というのである。『広辞苑』でも『日本大百科全書』でも紹介されている語源説である。にわかには信じがたいが、本当かもしれない。この伝でいくとキウリもサユマ(アサキユメミシ)となりそうだ。