2002年 6月 9日 日曜日

天皇と握手


 日記が書けないときというのはたいてい未解決の問題があるときなのだが、実は、この数日、天皇の握手の問題を追いかけていた。

 というのが、数日前、職場の同僚がこう教えてくれたのである。

 
あのね、先生に言わんといけんことがあるんよ 先生は天皇は国民と握手せんと言いよったやろ。ところがヨ、今朝のテレビでな、サッカーの中山ゴン選手が天皇と握手しとったで。これはオノエ先生に言ワンといけんと思てな。
 にわかには信じがたい話しである。天皇は外国人とは握手するが、国民とは握手をしない。

 挨拶は一般に政治的な関係や差別の関係の表現となることが多い。そんな中で、握手という挨拶は一瞬一種の対等な関係が表現される。

 これが天皇制には許容できない。天皇は国際的には一人の人間だが、国内的には伝統的に人間以上のものであろうとする。そこで国民とは握手をしないという伝統が生まれていた。握手すると天皇が穢れるのである。

 ふっふっふ、それを中山ゴン選手が打ち破ってしまったというのだ。

 ワールドカップ開会直前、4月25日の対スウェーデン戦のおり、天皇が選手たちに直接会って激励したのだが、この握手はそのときの出来事であった。仄聞で書くのも気が引けるのでこの数日インターネットで事実の確認を続けていたのだが、不思議なことにこの出来事に触れた記事がないのである。マスコミがこの出来事の報道を意識的に規制しているのではないか、疑いたいほどである。

 結局、あるサッカーサイトの掲示板に書いた質問カキコに、サイトの管理人の方が

 
スウェーデン戦後の話ですね。
はい、確かに天皇陛下と握手している映像がありました。
と回答してくれて一件落着したのであった。

 天皇制の歴史の中でも特筆すべき重大性を持つ出来事だと思うのだが、想像以上の「無関心」ぶりである。変だ。