2002年 3月28日 木曜日

「悔しい」・「もっと〜したかった」


 辻元清美さんの議員辞職声明を評して、JCPの志位和夫委員長が「心情は語られたが真相は語られなかった」。なかなか見事なオヤジ・ギャグだ。実際、辻元さんのこの間のキーワードといえば、「悔しい」、「もっと〜したかった」といった濃厚な「心情」語であった。

 このような語が最も多用されるのは、心情の領域であるところの、男女関係の世界とゲームの世界ではないだろうか。男女関係はさておき、ゲームのほうをみてみると、「ゲームの理論」というのがある。私はこの理論について全くの門外漢であるのでさっそく『日本大百科全書』(小学館)を開いてみると

 

社会の競争状態のなかにあるplayerが、相手の出方を絶えず考慮に入れながら、自己の利益をもっともよく達成するための手段を合理的に選択するという行動を数学的に分析する理論

とある。

 なるほど、辻元さんがテレビの前でもったいぶって議員バッジをはずしてみせるplayなどまさにゲーム感覚だ。バッジなど辞表を出したとき、あるいは衆議院で辞任が承認されたときにひっそりはずせばいいのだ。
 「ソーリソーリソーリ」や「アナタハウソツキ」などもゲーム感覚だ。そして…自分の利益にならない「最初の記者会見で大ウソを言った理由」「政策秘書給与のインチキ処理法の伝授者氏名」になると、けろっと寡黙になる。
 この辺のゲーム感覚が「悔しい」「もっと…したかった」の心情語をかたらせるのであろう。

 小泉首相は田中真紀子さんの涙をみて、「ゲームの理論」っぽく「涙は女の最大の武器」と解釈してみせていたが、そのあと男の鈴木宗男さんが田中さんの100倍くらい大泣きしたので困ったに違いない。沖縄民謡デンサー節は「ものを言うときは慎みなさい 口の端から出してはいけない 言葉を出した後では 飲込むことはできないよ」と戒めていたっけ。これも、他山の石。



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