2002年 1月12日 土曜日

『アメリカぬ花ん』


 もう一曲。野里竹松さんの歌『アメリカぬ花ん』、これは「八・八・八・六」の琉歌形式である。伊江島に居座った米兵の中には基地のすぐ前にある野里さんの家に咲く花々を無心するものもいたそうで、そんなとき野里さんはこの歌を紙に書いて花と一緒にプレゼントしたという。島の人々を「土地に頼って生きる花」に喩え、米兵に土地返還を求める島民の気持ちを理解してもらおうとしたのである。

 これは「庭や雪降ゆい…」と歌う『恋の花(くいぬはな)』のメロディに載せて歌う。『沖縄の民謡』(新日本出版)によった。

 
アメリカぬ 花ん

(アメリカの 花も)

まじゃばるん 花ん

(真謝の畑の 花も)

ちち たゆてぃ さちゃる

(土に頼って 咲いている)

はなぬ ちゅらさ

(花の 美しさよ)

ちち たゆてぃ さちゃる

(土に頼って 咲いている)

はなぬ ちゅらさ

(花の 美しさよ)

ひんすうやぬ にわん

(貧相な家の 庭の)

かにむちぬ にわん

(金持ちの 庭も)

いらばずに さちゃる

(選ばずに 咲いている)

はなぬ みぐとぅ

(花の 見事さよ)

いらばずに さちゃる

(選ばずに 咲いている)

はなぬ みぐとぅ

(花の 見事さよ)


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