2011年03月20日 日曜日


今日は手紙の原稿を書くのに一日かかった。こういう仕事が苦手になっているようだ。これまでいろいろな本を私に送ってくださった皆さんにお礼をかねて『植民地朝鮮と愛媛の人びと』を送るためである。一日の努力の成果を載せておこう。

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拝啓 東北・関東大地震の被害状況、被害者の皆様の悲惨な毎日をテレビ・新聞の報道で知らされびっくりしています。被害を受けておられる皆様に心からお見舞いを申し上げたいと思います。

さて、このたび私ども夫婦の属する日本コリア協会・愛媛から『植民地朝鮮と愛媛のひとびと』を発刊いたしました。これまでお世話をいただきましたみなさまにこれを御送りしますのでお暇の折にお目通しをいただけるとありがたいと存じます。

実は、1999年松山市長選挙初当選した中村時広氏(今年から愛媛県知事となりました)は、日露戦争の時期に陸軍騎兵部隊を育てた秋山好古と日本海海戦で活躍した弟・秋山真之という二人の軍人を俳人・正岡子規とともに取り上げて松山市の宣伝手段にしようとしたのですが、日本コリア協会・愛媛はこのような動きに反対して、2001年に始まった「3・1朝鮮独立運動記念講演会」(今年は第11回となりました)をはじめ、さまざまの催し物、あるいは時々の話題を取り上げた学習講演会を開いて批判を強める一方、韓国・朝鮮への視点を確かなものにするために会員たちで韓国各地への歴史旅行、交流旅行などの活動を積み重ねてきました。

これらの活動を通して、植民地時代にあって朝鮮人を抑圧・弾圧した多数の日本人がいたことは勿論、また一方で、同じ時代を朝鮮人のよき理解者として朝鮮人の幸せのために生き抜いた在朝日本人がいたことを知るようになり、また、そのどちらの側にも愛媛県人がいることもわかってきました。

2006年の「第6回3・1朝鮮独立運動記念講演会」で講師をつとめてもらった高崎宗司先生の勧めもあって、私たちは中村時広氏の自己中心的な宣伝を打ち破り日本とコリアの真の友好関係を確立するには、このような人々の足跡をきちんと記憶にとどめる作業が必要だと痛感するようになり『植民地朝鮮と愛媛の人びと』出版を準備することになりました。

以後出版までに6年近くの時間を要しましたが、愛媛新聞社の力も借りて本年3月1日ようやく出版の日を迎えることができたわけです。

以上出版までの経過を簡単にご報告させてもらいました。

それでは失礼いたします。
2011年3月20日