2000年 12月25日 月曜日

 中学生以上


   愛媛県宇摩郡別子山村の村長は和田さんという方で、もと住友別子銅山の労働者。数年前、日本コリア協会の会員たちが和田村長から往時の銅山の様子をお聞きしたことがある。

 今、政府の肝いりで大々的に市町村合併が推進されている。愛媛県も市町村の数を七分の一程度にする計画のようだから「郡県制」への移行とも言えるほどだ。宇摩郡でもこの地域の2市1町2村の合併運動が進められているのだが、和田村長は従来市町村合併には批判的だったと記憶する。しかし、最近、村長選挙を前にして「市町村合併も選択肢の一つ」と方針転換したらしい。

 別子山村が村民の意向を汲み取るために住民アンケートを開始したと愛媛新聞(12/20付)が報じている(26日までに回収予定)。アンケート調査の対象者は村民277人の94%に当る260人だ。

 この対象者は「中学生以上」だそうである。英断だと思う。村の将来を担う若者の意見を聞こうとするのは、公正な政治家なら誰でも考えなければならないことであろう。

 また、「子どもの意見表明権」という点からみても、15歳以上の子どもの意見を積極的に政治に反映させようとする村政の姿勢は高く評価されるべきだろう。

 別子山村は高校生全員に公立・私立の区別をせずに就学補助を支給しているとも聞いている。対象者は少ないのであろうがこれも先駆的な行政である。

 せっかくの英断、せっかくの先駆的行政であるが、合併が実現すればどちらも昔物語になってしまいそうなのはさびしい限りである。