2000年 12日 日曜日

 なぜカリフォルニア?


   「『天声人語』の天皇と戦争」(松浦総三著・蝸牛新社)からもう一つ。

 1947年5月6日(三日前の5月3日に日本国憲法が施行されている)に、天皇とマッカーサーの第4回目の会見があったという。そのときの話である。

 

通訳は第一回のときと同じ奥村勝蔵。このとき象徴天皇が「もしアメリカが日本より撤退したら、だれが日本を保護するのか」と新憲法違反の声のでそうな安全保障問題まで踏み込んで、問うている。マッカーサーがこれに対して

「カリフォルニア州を守るがごとく、アメリカが日本を守る」
と答えたと伝えられた。極秘であるはずなのに、なぜ、それがわかったのか。奥村がうっかり外部(一節に白州次郎という)このために彼は即日免職を言い渡されている。

 マッカーサーはなぜ「ハワイ」といわずに「カリフォルニア」と言ったかというと、当時ハワイはまだ合衆国の州ではなかったからだ。ハワイがアラスカとともに州となったのは1959年で、それまで米州は48州だった。

 したがって1947年に米州となった「日本」を「アメリカ合衆国の51番目の州」というのは間違いで「49番目の州」呼ぶべきなのである。